パチスロ「爆裂の新時代が幕開け」設定不問の爆発力で時代を変えた二大巨頭!【5号機を支えたトップメーカーの軌跡~サミー編~③】

 しかし、そんな『蒼天の拳』でもあの名機を超えることはできなかった。それが、ロデオから登場した『新鬼武者』である。

 スペックはボーナス+ARTタイプ。2種類のボーナス(BIG、REG)と、1セット50G+αで純増1.4枚のART「蒼剣RUSH」を出玉を伸ばす仕様だ。

 このART は「継続率+ゲーム数上乗せ+ストック」という当時では珍しいトリプル管理システムで、いずれも大きな特徴があった。

 まず継続率は50%~89%のいずれかが選択されるのだが、その選択率は設定の高低で変化。低設定の方が高ループに期待できる一方、高設定は低い継続率が選ばれやすいため、「連チャン回数が多ければ低設定、少なければ高設定?」といった感じで設定推測要素として使えることはもちろん、低設定でもまとまった出玉獲得に期待できたのだ。

 一方、ゲーム数の上乗せに関しては、設定の奇遇で変化。通常状態以下の場合、奇数設定の方が大きなゲーム数を乗せやすく、逆に偶数設定はほとんどが最低G数しか乗らない仕組みとなっている(※高確状態中は奇遇の差がなく、すべて共通となる)。

 そして、ストック抽選はBIG当選時に行われ、当選率は全設定共通で20%。この抽選は通常・ART問わず全ての状態で行われるため、BIG経由でARTの初当りをゲットできるほか、ART中のBIGでストックに当選した場合は、継続に漏れた後に残りストックが放出、そのストックが持つ継続率で再度連チャンを目指すことも可能だ。

 最大上乗せゲーム数は脅威の300G、さらに継続率はMAX89%、そしてストックの概念もあるなど、爆裂トリガーの宝庫だった『新鬼武者』。本機の登場でパチンコホールには活気が戻りはじめ、それに負けじと他メーカーも射幸性の高いマシンを多数リリース。これにより、5号機は“爆裂の新時代”へ一歩前進することになっていったのである。

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