パチンコ「一撃必殺のフラグ」を求めているからなのか…【濱マモルののほほんコラムVol.127~欲すれば離れる~】
ハナハナ好きを公言している一方、AT・ART機に関しては、どちらかと言えば一撃必殺フラグを搭載するマシンの方が得意だ。
もちろん、『パチスロANEMONE交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION』のように自力感が強い仕様も嫌いではないし、大量出玉を得た時などは、それはそれで達成感もあるのだが、悲しいかな、そこまでヒキを発揮し続ける持久力は持ち合わせていないし、むしろ一撃必殺フラグの方が、そこまで意識していない分、意外と引ける。で、それを引けたら震えるほどアガる。
例えば、4号機の初代『ミリオンゴッド』では、GOD中GOD中GODを2回経験。『シンドバッドアドベンチャーは榎本加奈子絵どうですか』では大航海モードも引き当てた。期待枚数の5,000枚にはまるで届かなかったが…。
5号機へ移行してもそういった経験は数知れず、メーカーさんのショールーム試打でも設定不問のレアフラグを射止めて設定1なのにプラスにしてしまうことで「データクラッシャー」などと揶揄された時期もあったが、ここで重要なのは、過去の事象のほとんどが意識しなかったが故にフラグが降臨したということ。
急げば急ぐほど赤信号が続くように、はたまた、そんなにお腹が空いていない時に限って定食屋さんのおばちゃんがいろいろとサービスしてくれたりするように、人生とは不思議なもので、欲すれば離れるし、無欲な時ほど恩恵を受けられるものなのである。
だからだろうか。高尾のパチンコ『Pカイジ鉄骨渡り 勝負編7000』。演出の気持ち良さや、ちょいちょい当たりだけは引けることで退屈しない点が好印象で幾度となく打っているのだが、都合、7万円以上投資しているのに、いまだに本機最大の目玉「SEVEN THOUSAND BONUS」を引けないのである。
このマシンのゲーム性をざっくり説明すると、まずは69.9分の1の「鉄骨チャンス」図柄停止を目指し、これが揃えば鉄骨チャンスへ突入。1R約140発の出玉を獲得の後に6種類あるいずれかのミッションが始まり、約25.1%の割合でこれをクリアできれば5R約700発の「鉄骨BONUS」が発動する。
ここで「ファイナルブリッジアイコン」を獲得できれば文字通り、ファイナルブリッジへ発展。このファイナルブリッジでカイジが鉄骨を渡り切って「Victoryランプ」が点灯すれば時短突入=約7,000発獲得まで続くSEVEN THOUSAND BONUSが始まるといった流れだ。
とはいえ、これはあくまで演出上のもので、内部システムは意外とシンプル。69.9分の1の初当り時に9.5%の5R約700発+時短99回に振り分けられればトータル約7,700発の出玉を得られる仕組みで、早い話が、実質確率約735分の1を狙うマシンなのである。
まさしく一撃必殺のフラグ。鉄骨チャンス当選時に筐体左下のランプを見ると1Ror5Rが分かってしまうことから、それはあまりにも無粋とばかりに目線を反らして演出に一喜一憂しているのだが、やはり、常に約735分の1のフラグを求めているからか、引けども引けども1Rばかり。欲に溺れて負債を増やす様は、まるでカイジの世界観のようだと頭ではわかっていながらも、きっとアタシは次も打ってしまうのでしょう。
(文=濱マモル)
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