甘デジ「出玉増加ST」がループする激アツ仕様！ 攻略要素も満載の新基軸マシン!!

　一昔前のバトルマンガといえば同種が設定の中心であった。人vs人、超人vs超人、スタンドvsスタンド、海賊vs海賊、ハンターvsハンターなど。しかしいまは人間対人外の対立構造が目立っている。人対鬼、人対巨人、人対呪霊、人対カマキリ、etc。

　もちろん、これまでも人が未知の生物や科学的に存在を証明できないような者との戦いは創作の場で数多く存在する。特に、古事記や日本書紀といった神話の類は化け物や悪霊を討伐する話がよく盛り込まれている。こういった得体のしれない怪しげなものとの戦いは、もはや人間に根付いているものであろう。

　したがって安倍晴明に代表されるような霊体との戦いも定番であり、そういった内容を展開する創作物は多い。これはパチンコにおいても同様で、お化けをモチーフにした機種が一定のペースで登場する。

　藤商事から登場した『PA喰霊-零-葵上～あおいのうえ～設定付』もそんな一台である。本機は大当り確率が1/99～1/83まで6段階の設定が搭載された甘デジとなる。

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　確変システムにはSTを採用し、大当りすれば必ず70回転のSTに突入。STの継続率は設定によって異なるが、約57～約64％と比較的マイルドな連チャン性能となっている。しかし、本機にはさらに出玉性を向上させる機能が搭載されているのである。

　それは小当りRUSH。本機のSTには通常のものと小当りRUSH付きの2種類があり、後者の場合はST中の70回転の間にも小当りによって出玉が増加していくようになっている。小当り確率は極めて高く、ほぼ毎回転のように発生する仕様だ。

　アタッカー開放時間は短いが、それでもトータルで見れば1回転あたり4個は増加を見込める。ただ、次回ループ式の小当りRUSHとは違い上限が設定されているうえに、連チャンとなれば途中で当ることが前提なので過度に出玉の増加を期待するのは危険である。

　ただ、そうしたST小当りRUSHのデメリットを感じさせないような策が施されている。一度小当りRUSHに突入すれば、連チャン中は小当りRUSHがループするようになっているのである。従来のように通常の確変に降格せずに小当りRUSHをまっとうできるのは心強い。

　初当りでは小当りRUSHの突入率は12％だが、ST中は大当りの半分が小当りRUSHに突入する間口の広さが担保されている。必ずSTに入る安定性とともに、まとまった出玉を獲得できる期待感の高いゲーム性となっているのである。

　ちなみに通常時のデンジャー柄出現は大当り濃厚となるが、外れた場合は設定4以上が濃厚となるなどの設定攻略要素が多く盛り込まれている。また朝イチの1回転目で大きくガックンすると、設定変更アリといった簡単で有効な確認方法もあるのでしっかりチェックしたい。

（文=大森町男）

<著者プロフィール>

　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。