出玉率「119.9％」でも話題に… 熊女将が主役の癒し「酒場パチスロ」第一弾【5号機回想～熊酒場編～】

文＝編集部.

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熊女将が主役という独特すぎる世界観

　数ある完全告知機の中でも、ここまで遊び心に満ち溢れたマシンは他に類を見ないだろう。遊技の後は、女将のいる酒場でしっぽりと一杯。NETが2007年に発売した5号機『熊酒場』は、打ち手をそんな気持ちにさせてくれる癒しの世界観が最大の魅力だ。

　同社の5号機第1弾は、パチスロ界のアイドル・リオが大活躍する『リオパラダイス』だった。一転して、第2弾の本機は熊女将が主役。通常時は筐体上部の扉が開けばボーナス確定で、その際は同時に赤提灯も点灯するこだわりようだ。

　告知タイミングはレバーON時、第1or第3停止時、くま占いボタンPUSH時、次ゲームBET時などで、「押して!　押して!」の声が聞こえた場合は告知発生の大チャンス到来。ボーナス確定時に発せられる熊女将のセリフには全国各地7つの方言が用意されており、ビッグ中には男唄、女唄、デュエットと3パターンのオリジナル演歌を聴くこともできる。

　搭載されたボーナスは大熊ボーナスと小熊ボーナスの2種類で、赤7絵柄揃い、或いは熊酒場絵柄揃いで始まる前者は純増約310枚、「赤7・赤7・熊酒場」揃いの後者は純増約110枚。設定は「1」「3」「5」「7」の4段階で、大熊ボーナス確率は設定1：277分の1～設定7：235分の1、小熊ボーナス確率は設定1：452分の1～設定7：381分の1、合算確率は設定1：172分の1～設定7：146分の1となる。

　ボーナスは枝豆、チェリー、リプレイの3種類と重複する可能性があり、このうちメインはリプレイ。ボーナス成立後はリプレイ確率がアップすることから、リプレイの連続はボーナスに大きな期待が持てる。

　ちなみに、レバーONで扉がガタガタ震える「ガタガタ演出」の発生は重複対象役成立が濃厚だが、フリー打ちだと取りこぼしの危険性がある枝豆やチェリーは演出なしでも成立する。少々手間ではあるものの、通常時はまず左リール下段or枠下に熊酒場絵柄を狙い、上段枝豆停止時は毎回、残りリールに枝豆をフォローするのがベストだ。

　設定推測要素はボーナス出現率、通常時のベル出現率などで、大熊ボーナス中のセリフや終了後のくま占いでの示唆もあり。くま占いでの「大吉」頻発は高設定が濃厚だ。

　なお、10年後の17年にリリースされたシリーズ第二弾『熊酒場2丁目店』は、5号機ノーマルタイプ最高峰の出玉率「119.9％（設定6）」を実現するなど、個性的な世界感のみならず、スぺック面でもファンの注目を集めた。

（文＝編集部.）

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