【パチスロ花火絶景】大コケ予想を見事に覆す“スルメ台”に期待大、AT機ならではの魅力も体感

文＝バイラス渡辺

【この記事のキーワード】パチスロ, 花火絶景

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「こんなの花火じゃない」「これはこけそう」など賛否の声続出

　やはりパチンコ・スロットは、実際に打ってみないと分からない――。11月7日にホールデビューを飾ったミズホの『パチスロ花火絶景』。通常時のゲーム性は、いわゆるポイント集め（※レア役でも移行抽選あり）による高確率ゾーン移行を目指すゲーム性で、その高確率ゾーン中は4号機時代の名機『オオハナビ』と『花火百景』のリーチ目や演出が楽しめる仕様となっています。

　リーチ目出現＝ボーナス当選後はBB昇格ゾーンの「打ち上げチャンス」へと移行し、規定回数内にBIG図柄が揃えばBBスタート。BBは先代と同じく小役ゲームでの15枚役30回ナビ消化、あるいはボーナスゲーム3回消化で終了となり、また消化中は技術介入要素もあり。JAC INフラグ表示時は中→右リールor右→中リールと停止させた後、左リール中段にBAR絵柄をビタ押しすれば100％、3連ドンちゃん絵柄を狙えば75％の割合で入賞を回避することができます。

　そしてREGを含めたボーナス終了後は、5G＋α間、小役成立で「絶景チャレンジ」なる引き戻しゾーンへの突入を抽選。移行後は連続演出成功でボーナス確定となります。その連チャン期待度は約40％ということで、ボーナスと絶景チャレンジの絡み合いによる一気大量出玉も可能です。

　以上が本機の基本的なゲーム性となりますが、通常時のポイント集めや当選後の「打ち上げチャンス」といった新要素は、オールドファンの方にとっては「不必要」な部分であり、登場前から「こんなの花火じゃない」「ポイント集めはもうこりごり」「これはこけそう」といった批判が相次いでいました。

　筆者も、元ライターで同社の社員・小野P氏よる試打動画やネットの情報を見た瞬間、「これはアカン」と感じざるを得なかったし、間違いなく大コケするだろうなと思っていました。

　ところが、実際にホールで打ってみると、予想を上回るデキにあっさり手のひら返し。打てば打つほど面白い“スルメ台”の可能性が出てきたのです。

AT機だからこそできたゲーム性

【パチスロ花火絶景】大コケ予想を見事に覆すスルメ台に期待大、AT機ならではの魅力も体感の画像2 — 見事な小役ハズレ目

　先に断っておくと、本機を『オオハナビ』&『花火百景』の後継機だと思って打ってはいけません。あくまで『花火絶景』は、これら先代のゲーム性を少しだけ継承した「まったく別物」のマシンです。そう割り切って打たないと、「なんじゃこりゃ」と呆れてしまうのも無理はありません。

　しかし、そういったマインドを持ちながら打つと、なんとまあ面白いマシンなんでしょう。高確率ゾーン中は伝統のリーチ目発生でボーナス当選となり、その後の「打ち上げチャンス」ではBB昇格を目指す自力感はもちろん、同チャンスを経由せずにBBが出てくることもあったりと、AT機だからこそできたゲーム性だといえます。

　そしてBB中はBGM・技術介入ともに、その再現度は垂涎もので、出玉面に関しても平均600枚獲得可能とまとまった出玉感を味わうことができるのです。

　欲を言えば、「打ち上げチャンス」の頻度をもう少し減らして、リーチ目からそのままBBorREG当選！といったパターンが多ければ、ノーマルタイプっぽくてさらによかったかなと思います。

　ただ、「打ち上げチャンス」失敗後の一部でREG→BB昇格抽選も行われるため、REGかと思いきやの「BARが菱形に並ぶBIG確定目」も出現したりと、まさに“地獄から天国”の歓喜の瞬間も味わるので、これも魅力的な要素だといえるでしょう。

　そして賛否を呼んでいる通常時のポイント集めですが、個人的には「そこまで苦ではなかった」というのが率直な感想。というのも、リプレイや共通ベルでポイント獲得抽選が行われるのですが、チェリーを1回でも引けば必ずポイント獲得状態となると思われ、また100ポイント到達までの間はチェリーを引くたびにオーラ昇格＝ポイントの獲得性能がアップするので、首尾よくいけば一気に到達することもあるのです。

　最高のタイミングとしては、ガセ含む前兆ゲームを消化しているとき。前兆中は絶景ルーレットの放出が一旦ストップし、その間もポイント獲得抽選が行われるため、一気に大量獲得も可能です。実戦では、一気に200ポイント以上も獲得することができました。