パチンコ占いを信じて大失敗!? 大当りを自在に操るオジさんを横目に「定番甘デジ」を実戦した結果…

　鰯の頭も信心からなどと申しまして、どんなことも「強い気持ち！」でなんとかなっちゃうような気がしないでもありません。本来の私は猜疑心がとても強い、要は非常に疑り深い性格なのですが、初詣のノリで引いたおみくじなんかで良い結果が出るとまあ信じてしまうみたいなこともあるじゃないですか。

そういえば「魚群占い」なんて機能があったなと

　で、正月が終わったと思ったらハッピーマンデー制度による3連休とか、年明け早々人間を堕落に陥れるカレンダーの思惑に見事に引っかかってプラプラとパチンコ屋を徘徊していたとき、ド安定スぺックでお馴染みの定番甘デジ『PAスーパー海物語 IN 沖縄5 with アイマリン』（SANYO）を発見。音量を下げようと間違って中央のボタンに触れたとき、不意に魚群が下方から飛び出してきてちょっとビビったと同時に、そういえば「魚群占い」なんて機能があったなと、なんだか運を示しているような気がしたので、そのままその台を打ち始めました。

　占いにおける魚群の出現率もよくわかりませんが、魚群といえば泣く子も黙る激アツ予告。近年ハズレやすくなったなどと陰口を叩かれることもありますが、あの美しさはいまだ激アツ演出の最高峰だと思っています。

　確率とか言いはじめたら、おみくじの大吉とかがでる確率だってわからないじゃないですか。とにかく、これはすぐに当りそうだと直感が働いたので、占いの結果を信じ、この台を打つことにしたのです。

　みなさんご存知のように、私は『アイマリン』とは相性が悪い。（知らんがな）。なので、ここで早々に大当りを引き当てることでもあれば、これはもう占い効果と言えるはず…。

　ただ、そんな思いと裏腹に当る気配はほとんどありません。偉そうな演出が出てもノーマルで終わるような演出バランスに私の心が次第に腐っていきますが、それに拍車をかけるのが隣のおじい。絶好調に連チャンしまくりです。

　コロンブスの卵的なところはありますが、私の調子が悪いと隣が早く当てたり、逆に隣が調子よく出玉を出しまくっているとこっちはだんまり決め込むなんて事象に遭遇することは多いでしょう。早く連チャン終わらないかと祈るばかりです。

裏切りという名の魚群占い…

　しかし、ハイビスカスに手をかざしたり、画面を指さしたり、凡人には理解できないタイミングでボタンを強打したりと、オリジナルの加持祈祷が通じているのか勢いが止むことがありません。

　手練の『海』打ちには、研鑽によって極めた作法や流儀といった独特のジェスチャー・ハンドサインを携えているものですが、かのおじいもまた達人を思わせる動きによって大当りを自在に操ります。ここぞと強打でキュインキュインキュイン。マジかよと度肝を抜かれるばかりの町男。

　結局300回転越えても当らない。あるいは裏切りという名の魚群占い。いや、当ったらそこから爆発するはずだと、秒で特殊詐欺に引っかかりマインドが炸裂し、なんとか359回転で大当りを仕留めました。

　その2回転前に今日初の魚群を外して、確率の分母3倍拳を覚悟していたので大ラッキー。いわゆるお詫びの魚群です。これも魚群占い効果の一端に違いありません。そして期待した連チャンは――。

　1回で終わり。大負けです。ふざけんなし。魚群占いなんて二度と信じるか。え？効果があるのは金魚群？　そうか！　よし、明日さっそくリベンジだ！