新機能搭載で限界突破!? 一撃性が「実質パワーアップ」スマパチだけに許された「Cタイム」について解説

 4月17日の週から第2弾となる『eルパン三世 THE FIRST「スマパチ」』(平和)の導入が開始され、これから「スマパチ」の浸透度が徐々に増してくる。そのスマパチにフィーチャーした「クセ強スペック研究所」の前回記事では操作性を中心に紹介したが、今回は性能面に迫っていく。

連チャン時の出玉上限(総量規制)はP機と同じ

 スマパチは従来のP機とは異なるルールで作られている。そのもっともわかりやすい部分は大当り確率の下限で、P機では1/320に設定されているマックスが、スマパチでは1/350まで許されることとなった。

 確率が重たくなったことで連チャン率や出玉性能などスペック面での強化が期待されるのだが、1回の連チャンで獲得できる出玉の上限(総量規制)はP機と同じなのだ。つまりRUSH性能に関していえば、これまでと変わらないのである。

 しかし、スマパチだけに搭載が許されたある機能によって実質的に性能を向上させることができる。それが「Cタイム」だ。これは突然時短、いわゆるC時短の抽選機会となるチャンスゾーンということになる。

 ただ、C時短はP機でも搭載されていた。では、何が違うのかといえば、もっとも大きな要素は抽選確率だ。C時短の決まりとして抽選確率は自由に設定できるが極端に高い抽選をしないような制約があった。

 だいたい通常時の大当り確率レベルか、下手をすると1/500とか1/1000といった抽選確率もある。1番甘いものだと『P弾球黙示録カイジ5 電撃チャージ和也Ver.』の1/39.9だろうか。

 ところが、Cタイムは約1/5という破格の確率での抽選が可能なのである。さらにC時短は当選しても「大当りのチャンス」「RUSH突入のサポート」のような補助機能としての性格が強かったが、Cタイムでの大当りは=RUSH直撃となるのである。つまり、CタイムはC時短の強化版と言うことができよう。

Cタイムを経由することで「総量規制」に引っかからない

 さて、このCタイムがなぜ出玉性能の向上につながるのか。

 Cタイムの主な発動タイミングとしてRUSH終了後がある。これまでの慣習であった右打ちの名残りである残保留ではなく、いったんヘソ打ちに戻しての発動となるのだが、このCタイムでRUSHを引き戻した場合はいったんRUSHがリセットされ、もう一度はじめからRUSHがスタートしたとみなされるのである。

 連チャンモードにおける平均払い出し(モードTY)の上限が9000発(小当りRUSH機は11000発)だが、Cタイム経由のRUSHで平均払い出しが10000発だったとしも、内部的には別のRUSHがはじまったことになるので、平均払い出し5000発×2回といった具合にカウントされるので総量規制に引っかからずにRUSH性能をアップさせることができるのである。

 これにより、打ち手としては一続きのRUSHとして体感できながら規定上限を突破した出玉感を味わうことが可能となった。

 ちなみに、Cタイムの発動機会はRUSH終了後のほかに「RAMクリア時」というものが存在する。ホール側が意図的にRAMクリアを実施すれば、「朝イチ1回転で20%の確率でRUSH突入!」という激アツの状態も作れるのだ。

 また、遊タイムのような規定回数を消化すると発動する機能も組み込まれているが、『eルパン三世 THE FIRST』は1329回、『e聖闘士星矢 超流星CliMAX349』も1324回とパチスロの天井ばりの深い回転数が必要になっている。しかも、到達したところで1/5の抽選をクリアしないとRUSHには入らず、かなりおまけ要素が強い。

 このように、スマパチにだけ搭載を許された「Cタイム」は、パチンコに新たなゲーム性と出玉性能をもたらしたのである。

大森町男

羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

Twitter:@machioooo777

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