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「最も好きなパチスロって何ですか?」に対する答えは…【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第38話:キャッツアイ】

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「最も好きなパチスロって何ですか?」に対する答えは…【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第38話:キャッツアイ】の画像1

第38話 キャッツアイ

「広石さんにとって最も好きなパチスロって何ですか?」

 たま~にこんな質問をされることがあります。おそらく、質問者にとっては軽い気持ちで訊ねただけなのでしょうが、私のようにパチスロ歴が40年を超える昭和のアナログプレイヤーにしてみれば、少しばかり返答に悩む質問だったりもします。

 何故なら、0号機、1号機(1.5号機)、2号機、3号機、4号機、5号機、6号機は、各々が全く違う規定で作られたパチスロです。もちろん、それぞれに好きな機種や打ち込んだ機種はあるわけですが、レギュレーションが異なる機種を同じ土俵で語ることには無理があるというか、そもそも優劣を比較できるようなものじゃありません。

 それでも、無理やり順位をつけるとするなら、個人的にはやはり4号機時代にサミーさんがリリースした名機『キャッツアイ』を挙げることになります。

「最も好きなパチスロって何ですか?」に対する答えは…【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第38話:キャッツアイ】の画像2
サミーの4号機『キャッツアイ』。1980年代の前半に「週刊少年ジャンプ」誌上で連載された同名の漫画作品(作者は北条司)とのタイアップ機で、ルーツとしては初代・ディスクアップの直系にあたる。(写真は「パチスロ大図鑑2001/ガイドワークス刊」より)

 キャッツアイの基本的なゲーム性は以下の通り。

 本機はオーソドックスなリーチ目マシンです。リーチ目の基本は「小役ハズレ目」と、これまた実にオーソドックスなのですが、演出なしのスイカハズレ目は2確とか、演出との組み合わせで1確に昇格するパターンとか、ビッグ後のAR突入が確定する演出があるとか、とにかく一言では言い表せないくらいに奥が深かった。

 ちなみに、ここで言う「AR」とは「アシスト・リプレイ」の略です。キャッツには全3種類の12枚役が用意されており、配列上はこれらを同時に狙うことが出来ません。

 しかし、ビッグボーナス消化後にARに突入すると(突入率は2分の1)、以後は規定ゲーム数を消化するまでRT状態に突入&3択12枚役を揃えるためのナビが発生し、コインがモリモリと増えるんです。1Gあたりの純増は、おそらく1.5枚くらいじゃないかと思います。5号機時代に人気を博した「新鬼武者」などのART機によく似ていますね、ええ。


 そして、凄いのはここから。

 キャッツアイはビッグ中にも3択の概念があり、小役ゲームで成立した15枚役(ビッグ中は12枚役から15枚役に昇格する)は通常時と同じく3分の1でしか揃えられません。

 しかし、逆押しで右中段に「瞳7」をビタ押しすると、成功時には2択ナビが発生して2分の1の割合で15枚役を揃えられるようになります。さらに、AR中に引き当てたビッグは必ずフルナビゲーションの「ハイパービッグ」となって、大量獲得機レベルの出玉を得られるんですよ。つまり、同じ回数だけビッグを引き当てても、展開次第で最終獲得枚数が激変しちゃうんですな。

 ちなみに、AR継続率は突入率と同じく「2分の1」。つまり、ハイパービッグ後に2分の1の抽選に漏れると、そこでARは終了します。また、AR継続ゲーム数は全部で12段階となっており(50G、100G、200Gまでが濃く、300Gからは100G刻みで継続。1000Gを超えた時点でAR2000Gが確定する)、節目のゲームでは継続抽選が発生(液晶画面に三姉妹のカードが停止すれば継続が確定)。たとえ内部的に継続2000Gが選ばれていても、速攻でビッグを引くと残りのゲーム数は切り捨てられるという、まさにタイミングが命のゲーム性だったんです(AR中に引いたREGは消化後にARが再開)。

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継続ゲーム数の節目で発生する継続演出。突入した時点でAR継続ゲーム数は決まっているため単なる演出に過ぎないが、ノーマル配列(当りとハズレが交互に配置)の他に継続期待度の高いスペシャル配列(ハズレが3連続した後に当りが3連続、またはハズレ→当り→ハズレ→当りが3連続)もあって、打ち手は常に緊張感を持って演出に没頭できた。(※注・液晶の写メは全て当時物なので解像度が低く画質も悪い)

 でもって、個人的にAR2000を確認したのは一度だけです。

 そりゃそうだ。そもそもAR2000の選択率はおそろしく低いのに(ビッグの0.51%)、それを引き当てた上で1000G以上ハマらないと確認できないんですから。

 そして、ハイパービッグ獲得枚数の個人レコードが下の写メ。

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 651枚は大したことないと思いますか? でも、キャッツはJACイン時の払い出しが1枚なので、パーフェクトを達成しても総払い出し枚数は669枚。しかも、JACイン確率が他の大量獲得タイプほど低くない上にJACハズレも多いので、ここまで獲得できることは極めて稀なんです。

 一方、ノーマルビッグ獲得枚数の個人レコードは595枚です。

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 これがノーマルビッグという証拠はないので、信じてもらうしかないんですけど、この時はボタンを押す右手の親指に神が舞い降りて、2択をほとんどハズしませんでした。一機種を長く打っていればいろんなことがある…というお話です。

 なお、5号機時代になるとキャッツの版権を平和&オリンピアさんが入手して、以降は機種名が原作と同じく「キャッツ・アイ」と表記されるようになりました。その際、最初に登場したオリンピア版では、サミー版と同じくTVアニメ版の声優さんがCVを担当していたのですが(瞳/戸田恵子、泪/藤田淑子、愛/坂本千夏)、後続の「恋ふたたび」からは全く別の声優さんに交代して現在に至ります。

 どうやら、オリジナルの声優さんがパチスロの声を演じることに難色を示したらしいのですが、代役を務めた声優さんも可能な限り声質を寄せて演じたので、個人的にはまぁアリか…って感じでした。

 少し話が逸れちゃいましたが、私の中では今もやっぱり4号機の「キャッツアイ」がフェイバリット機種なのです。

ドラゴン広石

ドラゴン広石

ドラゴン広石(昭和38年12月生まれ)
平成7年に白夜書房「パチンコ必勝ガイド」編集部の門を叩き、パチスロの知識と経験、目押し力を買われて「パチスロ必勝ガイド」のライターに採用された。リアルタイムで「パチスロ0号機」を遊技した経験を持つ、唯一のパチスロライターである。令和4年現在でライター歴は27年。代表作に「枠上人生」、「浮草家計簿」(連載中)、「回胴絶景」(連載中)など。1日の最大勝ち額~プラス41万3千円(クラブロデオT)、1日の最大負け額~マイナス12万9千円(初代・北斗の拳)。

Twitter:@dragon_hiroishi

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