【パチンコ珍台】これぞ「究極のパクり台!?」 いいえ、れっきとしたライセンス台です!
前代未聞のパチンコリメイク機
まずは上の画像をご覧ください。息を呑むほど美しい魚群予告。長きにわたってパチンコ界の頂点に君臨し、パチンコの歴史を変えたとまでいわれるSANYOの『海物語』ですが、この画像を見て何の疑いもなく海物語だと思ったそこのアナタ、違うんです!
これは『海物語』ではなく丁度20年前の2003年に西陣がリリースした『CR海です』という台で、パロディや模倣台とかではなく『海物語』をリメイクする形で三洋から正式にライセンスの許可を得て発売されたパチンコ遊技機なんですね。
当時を知らない方はビックリされるかも知れませんが、当時の人達ですらビックリでしたからね。パチンコ攻略誌などにもきちんとライセンス台だという説明は載っていたのですが、当時は攻略誌など見ない人の方が多い訳ですから丸パクり台だと騒がれたもんです。
それまでにも『海物語』の人気にあやかった横スクロールの模倣、類似機種などはたくさんありましたが、パチンコメーカーが他社のパチンコ機をリメイクするなんて前代未聞でしたからね。確か史上初の出来事だったと思います。
この頃から凋落への道を歩み始めていたのかも…
古くはパチンコ3大メーカーや桐生御三家とまで呼ばれ、30年前の1993年には『CR花満開』で大旋風を巻き起こした西陣。この春に廃業を発表したことは衝撃的でしたが、いま思えば、この頃から凋落への道を歩み始めていたのかもしれません。
そんな『海です』は複数スペックが販売され、若干の差こそあるものの概ねミドル帯の大当り確率で確変割合は50%。あとは賞球やカウント数、ラウンド数に若干の違いがあるくらいで当時としてはオーソドックスなミドル機でした。
そして『海物語』のリメイクだけに同じなのは絵柄だけでなく演出や効果音、サウンドに至るまで全く一緒。ただしダブルリーチの際に登場するのは『マリンちゃん』ではなく『シンディ』という名のオリジナルキャラで何となく白人ぽいビジュアルが特徴。
どことなく冷めた表情で大当りをサポートしてくれるシンディですが、プレミア演出の際に登場するのもやはり『サム』ではなく『ハンサム』という名のキャラで、当然の如く彼にもサムのような爽やかな笑顔は全くありません。
そんなシンディとハンサムについてはマリンちゃんとサムの使用許可が出なかったのか、それとも敢えてそうしたのかは知りませんがそこが最大の難でもあり、珍台好きにとっては非常にそそられるポイントだったのかも知れませんね。
というわけで、SANYOのオリジナルである『海物語』を西陣がリメイクしたという前代未聞の『CR海です』。オリジナル台自体が珍しいくらいの昨今だけに今後このような台が登場することはおそらくないと思われますが、ある意味で非常に思い切った試みだったと思います。
それでは西陣の偉大な功績を今一度讃えながら、また次回もマニアックなネタをブッ込みたいと思いますので是非ともご期待ください。
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