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夏の中京競馬開幕!波乱含みのCBC賞(G3)はC.ルメール騎手を手配した「アノ馬」に勝負気配が満載!

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uriurii.jpg昨年はウリウリが優勝(JRA公式サイトより)

 週末の3日(日)には、開幕週を迎える中京競馬場でサマースプリントシリーズの第2戦となるCBC賞(G3)が開催される。

 1戦目の函館スプリントS(G3)では「史上最強世代」と名高い3歳勢がワン・ツーゴールしたが、今度は古馬陣が存在感を発揮する番だ。今春、1分6秒7という驚異的なレコードで決着した高松宮記念(G1)から3カ月。異例の超高速化していた中京競馬場が、どういった芝状態で開幕するのかは大きな注目だ。

 その開幕週の軽い馬場でこそ真価を発揮しそうなのが、ドバイ帰りのベルカント(牝5歳、栗東・角田厩舎)だ。

「暑い時期が合っているし、いい状態で出せると思うよ」と角田調教師が話しているように、昨夏はアイビスサマーダッシュ(G3)と北九州記念(G3)を連勝し、サマースプリントシリーズを制したベルカント。

「暖かくなるにつれて体調が上がってくるタイプで、毛ヅヤも良くなってきています」と体調にも自信があるだけに仮題は左回りとなりそうだが「(2014年の)新潟でのスプリンターズSでも5着ですからね。苦手意識はないですよ」ときっぱり。主戦の武豊騎手が福島で騎乗するため藤岡康太騎手の代打騎乗となるが、鞍上にとってもここは大きなチャンスになりそうだ。

 逆に「一雨欲しい」と願っているのがスノードラゴン(牡8歳、美浦・高木厩舎)の陣営だ。

「中京の芝は、他場より時計を要するパワー志向という印象がある」と話すのはスノードラゴンを管理する高木調教師。実際に不良馬場の高松宮記念で2着に好走したり、前走もダートを使っているスノードラゴンだけに、力のいる馬場は大歓迎のクチ。

 しかし、今春の高松宮記念では普段の中京らしからぬ高速馬場でのレコード決着。そのせいで期待されていたスノードラゴンも、完全に馬場を読み違えて7着に惨敗した。高木調教師もその”悪夢”が未だ残っているようで「まるで違う競馬場で走ったようなモヤモヤが残った。果たして今週はどうなのか」と、やはり開幕週の馬場を気にしていた。

 そこに一石を投じたのが、スノードラゴンと同じように前走でダートを使ったレッドファルクス(牡5歳、美浦・尾関厩舎)の尾関調教師だ。

「過去の傾向を踏まえれば、開催が進むにつれ速くなるのが中京の芝。路盤に硬さがない開幕週は、逆に時計が掛かっているんです」と、芝実績の乏しいレッドファルクスをここに送り込んできたのも、そんな魂胆があるからだ。

 この春の中京開催も、開幕週の頃は目立って速い時計は計測されていなかった。それが高松宮記念のあった最終週を迎えて高速化したことは確かだ。もし、ここでレッドファルクスやスノードラゴンが好走するようであれば、翌年からもそういった狙いを持った陣営が現れるかもしれないだけに注目だ。

 今年に入って充実一途のエイシンブルズアイ(牡5歳、栗東・野中厩舎)は、ここからサマースプリント王を目指せる大器だ。

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