
【G1展望・宝塚記念】「春のグランプリ」にドゥラメンテらビッグネームが集う!この春、最後の大一番を見逃すな!

今年も春競馬の大トリを務めるグランプリ・宝塚記念(G1)が26日(日)に迫ってきた。
1960年の創設以来、意外にも18頭での争いは過去に1度しかない。激戦が続き、ここまで余力を残しておくことが如何に難しいかを表すデータだが、逆に述べれば18頭で争えるということは、それだけその時の競馬界を彩る競走馬が充実しているということにもなる。
今年は2007年以来となる、18頭フルゲートでの争いとなった宝塚記念。まずは激戦を潜り抜け、このグランプリに集まった英傑たち、そして、それを支えてきた陣営に1ファンとして心から敬意を贈らせていただきたい。
前回のフルゲートでの争いとなった2007年、小雨の降りしきる春のグランプリを制したのは海外帰りのアドマイヤムーンだった。今年に当てはめれば、やはりドバイ帰りのドゥラメンテ(牡4歳、美浦・堀厩舎)が黙ってはいないか。
昨年、日本ダービー(G1)を制して春二冠を達成した際は、ディープインパクトやオルフェーヴルといった過去の三冠馬を超えるレーティングを受けたドゥラメンテ。しかし、故障で長期休養を余儀なくされ、復帰戦の中山記念(G2)こそ快勝したが、前走のドバイシーマクラシック(G1)で海外の壁に跳ね返された。
だが、敗れたとはいえ、相手は芝2400mであれば現在世界一の存在となるポストポンド。それもドゥラメンテはレース前に落鉄し、そのまま出走するという不利があった。「まともなら……」誰もが思ったが、敗れてしまったことは事実。この馬が持つ唯一無二のカリスマ性は大きく損なわれ、ファン投票は屈辱の第6位に甘んじた。
まずは日本一の称号を確たるものにし、再び世界へ打って出るためにも、ここは負けられない一戦だ。
いや、厳密に述べれば2007年のアドマイヤムーンの前走は海外でもドバイではなく、香港のクイーンエリザベス2世C(G1)である。となれば、最も近いのは前年の覇者ラブリーデイ(牡6歳、栗東・池江厩舎)ではないだろうか。
昨年は中山金杯を皮切りに、G1の2勝を含む重賞6勝の大活躍。最優秀4歳以上牡馬のJRA賞も獲得した。しかし、昨年末のジャパンC(G1)で”ガス欠”気味に敗退してからは、年を跨いで4連敗。昨年の勢いが影を潜めている。
香港NO.1騎手のJ.モレイラを招集して挑んだ前走クイーンエリザベス2世Cでは、直線で本来の伸びを欠き4着。勝ち馬には5馬身以上突き放されての完敗だった。だが、今年の2戦に限っては、大阪杯(G2)は極端なスローペースに巻き込まれて、前走は良馬場発表ながらも雨が残る馬場であり敗因は明確。昨年勝ったこの舞台で、再び最優秀古馬の威厳を取り戻せるか注目だ。
ちなみに2007年の2着馬は、前走で天皇賞・春(G1)を制していたメイショウサムソン。半馬身だけ及ばなかったが、だからといって今年の天皇賞馬キタサンブラック(牡4歳、栗東・清水厩舎)が後れを取るとは限らない。
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