GJ > 競馬ニュース > マリアライトとトーホウジャッカル
NEW

「牡馬の壁越え」マリアライトと、「復活期す」トーホウジャッカル。宝塚記念で不気味すぎる古豪「逆転」の雰囲気

【この記事のキーワード】, ,
mairaraito.jpgマリアライト(競馬つらつらより)

 26日に開催されるグランプリ・宝塚記念(G1)。今年も上半期の締めにふさわしい好メンバーが揃うが、その中でも復権に懸ける2頭が存在する。

 まず、昨年エリザベス女王杯を制し、G1ホースの1頭としてこの大舞台に臨む牝馬マリアライト。これまで16戦して掲示板を外したのは3歳時の一度だけという抜群の安定感が同馬の最大の武器だろう。先行でも中団からでもレースをまとめられる器用さも持ち合わせている。

 マリアライトは昨年の4歳夏から一気に本格化した印象で、秋にはオールカマー5着、エリザベス女王杯制覇を挟んで有馬記念でも4着と、牡馬相手でも互角の力を見せつけてきた。今年に入っても日経賞をグランプリホース・ゴールドアクターの3着、目黒記念を不利がありながらもクリプトグラムの2着と好走を続けている。

 ただ、やはり一線級牡馬相手となると「勝利」には届いておらず、「強豪牝馬」の域を出られていない印象を抱くファンも多いだろう。今回もどこか地味な存在ではある。

 しかし、牝馬G1ヴィクトリアマイルには出走せず、この宝塚記念を春の「大目標」に掲げているのは明白で、叩き3戦目・最高の状態でレースに臨んでくる可能性は非常に高い。馬券において無視できない存在どころか、一気に「主役」の座に躍り出る可能性すら否定すべきではないかも……。

tohojakkaru0317.jpgトーホウジャッカル(Nadaraikonより)

 一方、このレースに「復活」がかかっているのが、一昨年の菊花賞馬トーホウジャッカルだ。

 菊花賞レコードを1秒以上更新した同馬の衝撃を、いまだに覚えている人も多いのではないだろうか。デビュー149日での菊花賞制覇は史上最短であり、同馬の成長に期待したファンも少なくなかっただろう。

 しかし、4歳になると爪の不安で前哨戦を使えぬまま宝塚記念に出走。ここでは4着と健闘するも、夏の札幌記念では惨敗し、その後休養と順調にはいかなかった。今年に入っても阪神大賞典で7着と、競馬ファンから見限られてもおかしくない結果である。

 ところが前走の天皇賞・春では強力メンバーが集う中、中団追走から最後の直線で脚を伸ばして5着に入る。一瞬「あわや」と思わせる伸びを見せたレースぶりは、今後にも期待が持てる内容だった。昨年は休み明けながら宝塚記念で4着に入っており、コース適性は決して低くない。ここで「完全復活」を遂げても決して驚けない追い風が、同馬に吹いているようにも思える。

 2頭にとっては、正直苦しい戦いとなるかもしれない。しかし、「逆転不可能」と断言できない不気味さが2頭にあるのもまた事実。ここは「復活勝利」を信じて万馬券を狙うのも悪くない?

「牡馬の壁越え」マリアライトと、「復活期す」トーホウジャッカル。宝塚記念で不気味すぎる古豪「逆転」の雰囲気のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!
  2. JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
  3. JRA荻野極と横山武史が「誤爆」で一触即発!?「ふざけんな!ナメてんのか!」1番人気大敗の腹いせにタオル投げるも……
  4. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  7. 「組織力にやられた」武豊が潰された有馬記念。安藤勝己氏も指摘した「影の主役」と、日本競馬に馴染みのない文化に賛否両論
  8. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  9. 【有馬記念】「使い分け」に一石投じた戸崎圭太が意地!ルメールキラーが3勝目で今年の屈辱もスッキリ?
  10. 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去