「地味」と思うなかれ!? 宝塚記念で逆転狙う「サトノ軍団」と「大魔神」に妙味が……
26日に迫るグランプリ・宝塚記念。例年通り現役屈指の実績馬たちによる「ハデ」なレースとなりそうだが、主役級ほど目立ちはしないものの、能力だけならヒケを取らない実力馬が上位をおびやかすのもまた、競馬の面白さである。
前走鳴尾記念(G3)を勝利し、4つ目の重賞タイトルを獲得したサトノノブレスも、そんな馬の1頭だろう。6歳となり、これまでのG1競走出走は5回。3歳時には菊花賞で2着に入った実績もある。
5歳時には一時低迷したが、昨年末から再び重賞で上位に食い込めるようになり、今年はすでに中日新聞杯と鳴尾記念とG3レベルでは連勝中だ。勢いに乗ってこの宝塚記念に照準を合わせてきた。鞍上はここ2年で何度もコンビを組んでいる和田竜二。悲願に向けて準備は万全か。
同じく「サトノ軍団」でいうなら、4歳馬のサトノクラウンも忘れてはなるまい。3歳時には無敗で弥生賞を制覇し、皐月賞では1番人気6着、日本ダービーでは3番人気3着と世代トップクラスの実力を見せてきた。
前走の香港QE2世C(G1)こそ大敗したものの、初の海外遠征という部分も大きかったに違いない。むしろ前々走、重馬場で圧勝した京都記念の内容は圧巻の一言だった。馬場が渋れば、上位進出の可能性も十分あるのではないか。
そして、前走の天皇賞・春(G1)で3着のシュヴァルグラン。
3歳秋から連勝を重ね、今年の阪神大賞典では中団から一気に抜け出しての完勝。本番の天皇賞でも前残りの展開ながら最後に脚を伸ばして3着に食い込んだ。ここ7戦で馬券圏を外さなかった安定感は十分に評価できる。馬主が元プロ野球選手の佐々木主浩氏というのは派手かもしれないが……。
決して派手さはないが、能力はグランプリ出走に相応しい3頭。強豪相手の大逆転も決してないとは言えないだろう。
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