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2017.12.26 08:50
JRAにピンポイントで「潰された」殿堂馬……「障害最強馬」オジュウチョウサンが超えるべき「最後の壁」は、強過ぎるが故の”歴史的遺恨”
編集部
「クリスマス開催」となった先週の競馬で、キタサンブラックが引退を飾った有馬記念と並び、ファンから大きな称賛を浴びたのが前日に行われた中山大障害(G1)だった。
一昨年の最優秀障害馬アップトゥデイトが大逃げを打つ流れは、26年ぶりにレコードタイムを更新する死闘となった。それを2番手で追走し、最後は「新旧王者」によるマッチレースを半馬身差で制したのが、昨年の最優秀障害馬オジュウチョウサンだ。
本馬はこれで8連勝。ジャンプG1・4連覇を決め、2年連続の最優秀障害馬を確実なものにしている。そんな現役最強ジャンパーを最後まで苦しめたアップトゥデイトの走りも「さすが」の一言。強い馬同士が全力を出し切ったレースに、改めて障害レースの面白さに気付いたファンも多いという。
すでに「今世紀最強」という声もあり、向かうところ敵なしのオジュウチョウサン。来年以降どれだけ連勝を伸ばし、いくつのG1タイトルを積み上げられるかが焦点となりそうだ。
そして、そんな最強ジャンパーに早くも挙がっているのが、史上2頭目となる「障害馬による殿堂入り」である。
だが、オジュウチョウサンでも殿堂入りとなると、そう簡単ではないようだ。例えば、本馬は今回の中山大障害の勝利で、中山グランドジャンプを含めジャンプG1・4連覇を達成。
ジャンプG1が創設されて以降では史上初の記録だが、実はバローネターフというかつての名ジャンパーが中山大障害を5勝(当時は中山グランドジャンプを中山大障害・春、中山大障害を中山大障害・秋と呼び同一に扱われていた)している。
だが、このバローネターフでさえ殿堂入りの高き壁に阻まれているのが現実だ。
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