武豊、「忙しすぎた上半期」終了……ではない! 北島三郎の愛馬キタサンブラックで「グランプリ制覇締め」も射程圏?
Sports Graphic Number 888号(文藝春秋)武豊騎手が騎乗したエイシンヒカリが、英プリンスオブウェールズS(G1)で6着に敗れた。敗因は様々あるが、この舞台に主役として立つまでに至った本馬、鞍上ならびに陣営には敬意を表すべきであろう。
この春、武騎手は国内と海外でレースに乗りまくった。ある時はドバイ、ある時はアメリカや香港、時にはフランス、ある時は中央、地方も乗ってイギリスへ……47歳とは思えない過密スケジュールをこなし、かつUAEダービー制覇、天皇賞優勝、イスパーン賞勝利、ベルモントS3着と、しっかり結果も残したのだからさすがである。
この上半期は、ラニがドバイからアメリカクラシック三冠に挑戦、エイシンヒカリが仏G1を圧勝して世界一のレーティングを獲得するなど、日本競馬の進化を世界に示した意義深いものとなった。そしてその場面には、常に武騎手の姿がある。競馬界の”顔”に相応しい八面六臂の活躍である。
本来であれば、プリンスオブウェールズSを終えた武騎手に「上半期お疲れ様でした」と告げるべきところなのかもしれない。しかし、国内最高の騎手には、まだ最後の大仕事が残されている。
26日の宝塚記念(G1)で、武騎手は天皇賞をともに制したキタサンブラックに騎乗予定。ファン投票1位、天皇賞馬として臨む今回はまさに「主役」であり、上位人気も確実だ。
ここを勝利すれば、まさに16年上半期は「武豊一色」というイメージとなるだろう。10年前などは年中「武豊中心」の競馬界だったが、10年の時を経て再びその全盛期に近いインパクトを残せるのだから、やはりその不屈の精神とスター性には畏敬の念を禁じ得ない。
上半期総決算であるグランプリ、武騎手がキタサンブラックでまたしてもその輝きを見せるのか。強敵ぞろいではあるが、もちろんキタサンブラック勝利の可能性も十分。期待して待つのみだ。
(文=利坊)
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