【G1展望・宝塚記念】「春のグランプリ」にドゥラメンテらビッグネームが集う!この春、最後の大一番を見逃すな!
前走の天皇賞・春では果敢にハナを切り、そのまま押し切って戴冠。昨年の菊花賞(G1)に続く2勝目のビッグタイトルを手にし、チャンプオブステイヤーに君臨した。だが、この馬はディープインパクトの全兄となるブラックタイドに、短距離王のサクラバクシンオーという配合。本質的にはこの2200m辺りで、さらなる本領を発揮するかもしれない。
そして、そのキタサンブラックとラブリーデイを前走の大阪杯で破ったのが「未完の大器」と呼び声の高いアンビシャス(牡4歳、栗東・音無厩舎)だ。
3歳の頃から天皇賞・秋(G1)で5着するなど、すでに潜在能力は一級品だったアンビシャス。今年になっていよいよ完成の域に近づくと、まずは中山記念でドゥラメンテをクビ差まで追い詰め、前走の大阪杯では先述したキタサンブラックやラブリーデイを含む、G1馬5頭に完勝。「この春、最大の上がり馬」の勢いはG1をも飲み込むか。
話を戻すが、実は2007年の宝塚記念の主役は勝ったアドマイヤムーンでも、メイショウサムソンでもなかった。3歳牝馬として64年ぶりに日本ダービー(G1)を制したウオッカが、早くも古馬の頂点を狙ってきたのだ。だが、雨に泣いたウオッカは8着とキャリア初の惨敗を喫している。
しかし、同じ牝馬でも昨年のエリザベス女王杯(G1)を稍重で制した経験豊富なマリアライト(牝5歳、美浦・久保田厩舎)ならば、話は違ってくるのではないか。
前走は牝馬ながら、果敢に目黒記念(G2)に挑戦。56㎏という(牡馬換算58㎏)というハンデを背負わされながらも2着を確保し、牝馬離れしたパワーとタフネスを見せつけた。ちなみに過去に宝塚記念を制した牝馬はスイープトウショウとエイトクラウンの2頭しかいないが、共に今年と同じく「6月26日」にレースが開催されている。
他にも天皇賞・春の波乱の立役者カレンミロティックに、3着だったシュヴァルグラン。さらには昨年の天皇賞・秋で2着したステファノスに、ジャパンCで2着したラストインパクトなど、伏兵陣も「さすがグランプリ」を思わせる豪華ラインナップだ。
果たして、日本のエース・ドゥラメンテの世界への壮行会となるか、それともキタサンブラックと共に再び北島三郎が「祭り」を熱唱するか、はたまた新王者の誕生なるか……。
この春最後のG1、宝塚記念は26日(日)の15時40分の発走だ。
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