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現役パチンコ店店長が「ホンネ」を告白。パチンコ業界を支配する「新システム」を真っ向否定!? 大事なのは一発で分かる「ドル箱の山」

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 パチンコ店と聞いて「うるさい」「空気が悪い」「怖い」といった印象を抱く方もいるだろう。ただ、現在のパチンコ店に対する印象は徐々に変わってきている。「空気清浄機の導入」「携帯の充電」「マンガ読み放題」「マッサージチェアの設置」といったように無料サービスは充実。清潔感の溢れる店も多く、若い女性客の来店も増えるなど一昔前とは全く異なる空間となっているのだ。

 そんな現代のパチンコ店を語る上で欠かせない、好反響を得ている存在が、台一台ずつで出玉の計測を行い、玉数の管理する『各台計数システム』であろう。

 今回はパチンコに関しての話に限定させて頂くが、『各台計数システム』の誕生により「遊びやすさ」が飛躍的に高まった事は間違いないのだ。

 まず、出玉の管理が圧倒的に楽になった。大当り後は玉を流せばモニターに玉数が表示される為、1回の当たりで「何玉得られたのか」を正確に把握する事が可能。同時に現時点で保持している玉数も、瞬時に確認する事ができる。

 更に、出玉を保有している際の台移動も劇的に変わった。これまでのようにドル箱を持っての移動は不要。カード1枚で簡単に移動する事ができる為、店員を呼ぶ必要もなくスムーズ且つ効率的に立ち回れるようになった。

 その他にも「手が汚れない」「玉が箱から溢れるストレスがない」など、ユーザーにとっての利点は大きく『各台計数システム』は好反響を呼んでいる。

 店側にとっても、労働環境や人件費などを改善する”画期的なシステム”と表現できる訳だが……パチンコ店側には『各台計数システム』の導入に対し「メリットだけではない」という考えを持っている人間もいるようだ。

 取材させて頂いたのは業界歴20年。某パチンコ店で主任・副店長職を経て、現在は店長を務める『Y氏』。

 今回は『Y氏』より話を要約した形でご紹介させて頂きたい。

Y氏:「確かに『各台計数システム』の導入により、様々な経費の削減が可能ですね。箱積み・運びがなくなった点も利点でしょう。過去には腰痛に悩まされるスタッフがいた事もありましたから。

 通路の安全が確保できるという点も大きいです。窮屈な空間は足を運んで頂いたお客様のストレスに繋がりかねません。お客様にとっても入金・遊技・計数といったパチンコの全てを、座ったままで行って頂けるので画期的なシステムだとは思います」

記者:「パチンカーの反響は上々です。中には『各台計数システム』がない店には行かないとコメントする方もいます。店側のメリットもある。しかし全ての店が導入している訳ではありません。それには価格の問題などがあるのでしょうか?」

Y氏:「当然ながら価格の問題もあるでしょう。店舗によって考えは様々だと思うので一概には言えませんが、私のように『各台計数システムの導入により生まれる問題がある』と考えている人間もいるという事だと思います」

記者:「具体的には?」

Y氏:「一発で分かる”出玉感”を失うという部分です。やはり箱積みしている場合、入店してきたお客様などに”出玉演出”ができます。通路が箱積みの山で埋まっている事で、良い印象を持って頂ける可能性は高まるでしょう。競合店が『各台計数システム』であれば、その効果は更に高まります。入店しパッと見た時に箱積みの有無で、印象は全く違う筈です。

またシステムを理解されていない方には、箱積みがあるか否かだけで『この店は出ている・出ていない』と判断されてしまう可能性もあるでしょう。視覚的な問題ですが、一発で分かる”出玉感”というものは非常に重要だと私は思っています。

記者:しかし『各台計数システム』にメリットがある事も事実です。両者を融合した形がベストなのかもしれませんね」

-以上が今回『Y氏』にうかがった内容である。

 遊技者にとって「出玉管理の単純化」「台移動・立ち回りの簡素化」などのメリットを多分に含む『各台計数システム』の導入を求める声が高まる状況だが、確かに”出玉演出”をできなくなる店側のデメリットは大きいのかもしれない。

 それは、箱積みの有無で店の評価をする遊技者(システムを理解していない年配層・暦の浅い方など)がいる事も否定はできない点。更には「出玉を積む優越感に浸りたい」という意見も実際に挙がっている事からも、パチンコにとって”出玉感”というものが切り離せない存在であるからだ。

 実際に『各台計数システム』から箱積みへ戻した店や、一部のコーナーのみ『各台計数システム』を導入している店があるのも事実。パチンコ業界にとって画期的なシステムと表現する事ができるが、運営側によって扱いが異なる事も当然なのであろう。

 遊技する側と、運営側で見えている(考えている)部分が違うのは当然。

 今後も運営側だからこそ生まれる答え。日々の苦労や、業界の展望などを様々なパチンコ関係者にうかがっていきたいと思う。
(文=高杉晋太郎)

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