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武豊騎手「衰えゆく競馬の象徴」を競馬界はどう活かすのか。2016年はその「モデルケース」となった一年 ~2016年競馬界プレイバック2~

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 今年の競馬界は、何かと明るいニュースが多かった印象がある。

 16年ぶりの「JRA女性騎手」藤田菜七子の華々しいデビューから始まり、「史上最強世代」と称された3歳馬たちのハイレベルな激戦、演歌界の大御所・北島三郎や大魔神・佐々木主浩など「有名人オーナー」の活躍など、いつも明るいニュースが生まれてくる華やかな一年だった。

 ただ、競馬界がそういった一年を送れたのも、その中心に「競馬の象徴」たる武豊騎手の活躍があったからではないだろうか。

 そこで今回は【2016年競馬界プレイバック企画】の第2回として、今年デビュー30周年を迎えた競馬界のカリスマ「武豊騎手」を特集したいと思う。

衰えゆく「競馬の象徴」をどう考えるべきなのか。そのモデルケースとなった一年

 武豊騎手が世間に「復活」を印象付けたのは2009年以来、6年ぶりに年間106勝を挙げ、全国リーディングでも5位に健闘した昨年である。本人は「まだまだ全然」と否定しているが、2010年の落馬事故の影響による低迷からの復活は競馬ファンを大いに沸かせ、やはり世間を競馬というローカルな世界に引き付けた。

 だからこそ、ここ数十年間における競馬界の最大の「至上命題」は、間違いなく武豊騎手の後継者を如何に作り上げるかに尽きるだろう。

 競馬を単なるオヤジのギャンブルから、昨今の華やかなイメージに変えたのは、胴元のJRAの運営努力も然ることながら、武豊騎手の存在はそれと同等といえるほど大きい(あくまでイメージの話だ)。

 一年中、ほぼ休みがない日本の競馬スケジュールで、競技の第一人者として積極的にメディアに出演し続けている武豊騎手の姿は「競馬の発展に最も大きな貢献を果たした」と述べても決して過言ではないはずだ。

 また、今の競馬界は武豊騎手が「話題の中心にいるのか」それとも「中心にいないのか」ということだけでも、世間からの注目度が大きく異なることが、ここ2年間ではっきりとわかったといえる。単純に、それらを取り巻く様々な数字が違うのだ。

 ただ、そんな武豊騎手も今年で47歳。常識的にアスリートとしての肉体的な全盛期は過ぎており、今後も成績が下り坂になる可能性は否めない。実際に、昨年こそ100勝を超えたものの、今年は現在71勝。残り2週で100勝を超える可能性は限りなく低い状況だ。

 仮にこのまま未勝利で1年を終えれば、落馬事故に遭った2010年の69勝とほぼ変わらない数字。つまりは「復活から逆戻り」と称されても仕方のない成績に終わるということだ。

 しかし、その一方で”それ”が今年現実になりつつあるにもかかわらず、武豊騎手の不振を嘆く声はまったくと述べて良いほど聞こえてこない。

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