真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.12.21 12:14

JRA矢作芳人調教師が東京大賞典「終焉」に危機感……中央競馬の12月28日固定開催により、地方競馬「年末の祭典」が消滅の危機へ
編集部
そういった中で矢作調教師が特に気に掛けているのは、地方競馬の「年末の祭典」となる東京大賞典への影響だ。
JRAの有馬記念と共に、地方競馬の1年の総決算レースとしてファンに親しまれている東京大賞典。その創設は1955年と、実は有馬記念よりも長い歴史を持っている。これまで年末の2大レースとして共存を果たしてきた有馬記念と東京大賞典だが、ここにホープフルSが参入したことによって、そのパワーバランスが崩壊する可能性が高まっているのだ。
矢作調教師は東京大賞典の売上は、有馬記念(JRA開催最終日)との日程の兼ね合いによって上下していることを指摘。間隔が長いほど売り上げが伸び、短いほど苦戦していると分析している。
その観点で考察すると、JRAの12月28日の固定開催は最悪だ。何故なら、東京大賞典は1999年以降、一貫して12月29日に固定して開催されており、その間隔はわずか1日。矢作調教師が、今後の東京大賞典の苦戦を懸念するのも当然といえるだろう。
「お父さんが大井競馬で調教師をされていたこともあって、矢作先生は大井競馬場の厩舎で育ったそうです。そんな先生からすれば、大井の看板レース・東京大賞典のことは、やはり気になるでしょうね。
近年、馬券のネット購入も普及して売上が回復している地方競馬ですが、中央競馬JRAとの規模や経済力の差は明らか。結局、JRAという日本競馬の”幹”が動くことによって、”枝葉”の地方競馬は思った以上に大きな影響を受けているのが現状です。
今回の件にしてもJRAが28日開催を頑なに続行するようなら、大井競馬は何らかの対策に迫られる可能性もあるでしょうね。29日の固定開催の断念はもちろんのこと、あまり売り上げに影響が出るようなら、今度は東京大賞典の方も、有馬記念のように年末の総決算でなくなってしまうこともあり得ますよ」(同)
PICK UP
Ranking
23:30更新「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「関東の問題児」がバチバチの叩き合いで痛恨の騎乗停止…被害馬の騎手からもクレーム? 降着の裁決に「迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ち」
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「一寸先は闇」のような勢力図の激変…注目集めた若手同期の明と暗、あの「お騒がせ騎手」が佐々木大輔に続くブレイク?
- 武豊「こんな馬ではない」アルテヴェローチェ不完全燃焼!レースレベルに疑問残るも…川田将雅「4コーナーで勝つと思いました」の明暗