パチスロ中古価格「200万円超」の異常性…… 過去「バジリスク絆」「沖ドキ」記録更新は「新基準機最強」のアノ機種?
2017年のパチスロ機は厳しい規制の煽りを受け、ここ近年で最も苦戦したといえるだろう。ただ、多くの機種が早々と消えていくなかで、「あの」新基準爆裂機だけはひときわ存在感を放っていた。
それが、今年一番の成功者と名高い『パチスロ聖闘士星矢 海皇覚醒』だ。
今年7月、ホールに登場してまもなく、強烈な出玉性能でファンの心を鷲掴みに。ART期待値「1300枚超」という性能は、旧基準機にも匹敵する高さだ。その人気ともに、ある種のバロメーターである「中古機価格」は日を追うごとに高騰していき、そしてついに大台を突破した。
その価格はなんと「200万円」超え。他新基準機の人気機種『政宗2』や『押忍!番長3』でさえ、3ケタ台には達していない。この異常ともとれる価格推移に、ファンは驚きを隠せないようだが……。
この逸脱した価格高騰は、今回のケースが初めてではないようだ。
「『聖闘士星矢』が今回200万円台を突破しましたが、このような異常価格を叩き出した機種は以前にもありました。それが、『バジリスク絆』と『沖ドキ』の2機種のみです。
その両機種が200万台を突破したのは、昨年の春前後でしょうか。旧基準機から新基準機へ移り変わろうとし始めた頃ですかね。時代の変化を迎える大事な時期ということもあり、大きな期待が寄せられました。
しかし、旧基準に劣る出玉面、全体的なデキの悪さにユーザーは失望。ホールから早々と姿を消しました。新基準機に対する絶望感が反動となり、大高騰を招いたのでしょう。今回の聖闘士星矢も実は似たようなものです。今年登場した新基準機の評判はイマイチですからね」(記者)
新基準機「5.5号機」の新規販売は今年9月に終了したが、中古機での販売は可能のようだ。また『聖闘士星矢』の販売台数は1万台前後と言われている。これらの状況が合わさり、需要と供給のバランスが崩れ、今回のような高騰を招いたといえる。
さらに、10月から指示機能が最大「1500G」搭載の「5.9号機」が開始。一撃出玉に限りがある性能に、悲観的な意見が多く目立つ。そして来年2月、大幅に出玉性能が見直された6号機が開始される。
これらを鑑みれば、現在パチスロ市場において絶大な人気を誇る『パチスロ聖闘士星矢 海皇覚醒』の需要がさらに高まることは確実だが……新機種が多数登場しているにもかかわらず、1機種のみがスポットライトを浴びている現状に、少し寂しさを感じる人も多いはずだ。
(文=編集部)
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