
JRA「グランアレグリア朝日杯FS」選択! 日本競馬のトレンド「ルメール被り」で右往左往

サウジアラビアRC(G3)を圧勝したグランアレグリア(牝2、美浦・ 藤沢和雄厩舎)が次走の牡馬相手の朝日杯FS(G1)となることがわかった。
すでに「世代最強牝馬」の名をほしいままにしているグランアレグリア。通常なら2歳女王決定戦の阪神JFが既定路線だが、陣営が選択したのは牡馬2歳王者決定戦だった。
「衝撃的な選択ではあります。なんといっても朝日杯FSはここ10年牝馬が馬券に絡んだことがなく、ミスエルテやベルカントなど期待馬が尽く敗れ去っています。グランアレグリアのレースぶりは近年の牝馬挑戦者たちとは比較になりませんが、それでも不安がゼロではありません。新たな伝説誕生になるといいのですが」(競馬ライター)
今年は3歳牝馬三冠をアーモンドアイが達成し「牝馬の年」ともいわれているが、2歳戦線でも「怪物少女」が沸かすのだろうか。牡馬相手のサウジアラビアRCのレース内容を見るに、十分可能性はあるようにも思えるが……。
実際のところ、陣営としては「馬」よりも「人」を重視しているようで……。
「藤沢和雄調教師は『乗り難しいところがある。阪神JFの9日だとルメール騎手が香港国際競走へ行ってしまうので』と『日刊スポーツ』に語っています。能力は十分でも気性などに難ありを認めた上で『ルメールじゃなきゃだめ』ということなのでしょう。2年連続の3週連続G1制覇を達成するなどノリノリのルメール騎手。もはやルメール騎手の馬選択がレース選択そのものになっているようです」(同)
先週天皇賞・秋を制したレイデオロに関しても、ジャパンC参戦が語られているアーモンドアイの影響で「ルメール被り」が起こり、有馬記念に回るとか。他にも外国人ジョッキーが短期免許で来日するにもかかわらずこの選択。ルメール騎手は今や現代競馬の「支配者」だ。
果たしてグランアレグリアは「牡馬の壁」を突破できるのか。「人」優先主義によって思わぬ落とし穴がなければと願うばかりである。
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