パチスロ5号機『北斗の拳』ついに撤去へ……「爆裂伝説」を築き上げた名機の思い出

　爆発的な出玉を誇ったパチスロ4号機の時代が終焉を迎え、4号機の長所を徹底的に封じ込める規制が敷かれた5号機へと移行した当時、筆者を含めて多数のパチスロファンが「もう万枚を狙うのは難しいかもしれない」と思った筈です。

　実際、初期の5号機は「Aタイプ+RT」の台が多く出玉スピードも非常にマイルドで、『ミリオンゴッド』や『アラジン』に代表される4号機の狂ったような出玉を体験した世代にとって「5号機は全然出ない」というイメージしかありませんでした。

　そんな、5号機のマイナスなイメージを根本から覆し、パチスロファンの間で「5号機でも万枚を狙える!!」という認識が定着する流れを作った分岐点の一つが『パチスロ北斗の拳 転生の章(※以下、北斗転生)』の登場であったと思います。

「勝舞魂」の数がAT継続の鍵を握る新システム。「神拳勝舞」で勝舞魂がどんどん削られていく緊張感。余裕で万枚を狙える驚異的な出玉性能は、非常に多くのパチスロファンを魅了しました。導入から6年間に渡り全国のホールで愛されるメガヒットとなりました。間違いなく5号機を代表する名機の一つです。

　しかし、筆者はこの『北斗転生』と非常に相性が悪く、正直なところ良い思い出は殆どありません。いくら「勝舞魂」を溜めても単発や2連止まり。自身の最高出玉はおそらく2000枚程度でしょう。