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JRA有馬記念「爆速ファイナル」アエロリットがやはり怖い理由……陣営不敵「スムーズに走れれば」府中の鬼、最後の快走へ

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 22日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(G1)。今年はレイデオロやアルアインらとともに、快速娘として鳴らしたアエロリット(牝5歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)もここを最後に、引退することが伝えられている。

 17年にNHKマイルを勝ち、G1馬の仲間入りを果たしたアエロリット。昨年は毎日王冠(G2)を勝利したものの、その後低迷。だが、今年の安田記念(G1)で2着に入ると、秋初戦の毎日王冠(G2)も2着、強力なメンバーが集結した天皇賞・秋(G1)では6番人気と人気を落としたが、果敢に逃げて3着に入ってみせた。

「これまでは1番人気に支持された秋華賞(G1)で7着に終わるなど、ムラがあったアエロリットですが、ここに来て成績が安定。充実期を迎えつつあるようです。

 今回も美浦ウッドの1週前追い切りでは、単走で5F64秒8、ラスト12秒の好時計を記録するなど調子は悪くなさそうです。菊沢調教師も『4角を回ってからの手前の替え方がスムーズで、右回りにしてはのびのびと走っていました』と、左回りに比べて成績を残せていない右回りでも問題ないことをアピール。そして『(引退について)僕が一番寂しい』と残念がっていましたね」(競馬記者)

 アエロリットはまだまだ余力があるようにも見える。だが、同馬を所有するサンデーレーシングは、設定されている引退期限の6歳3月までに適鞍がないことを理由に引退すると発表した。

「ですが、アエロリットにとって有馬記念も決して適鞍とはいえません。これまでのキャリアで最長距離のレースが天皇賞・秋などの2000m。有馬記念の2500m戦は未経験です。この舞台でもハナを奪うと見られていますが、最後まで脚が持つのかは不明ですね。

ただ菊沢調教師は、『スムーズに走れればだね』と克服も可能であることを示唆しています。使い古された格言ですが、競馬に絶対はありえません。牽制しあうライバルたちを尻目に、逃げたアエロリットが先頭を譲らずそのままゴール、なんて光景が訪れることも!?」(競馬誌ライター)

 2014年にはジェンティルドンナが戦前に有馬記念でラストランを迎えることを明かし、有終の美を飾った。また一昨年前は有馬記念での引退を発表していたクイーンズリングが8番人気ながら2着に入り、波乱の立役者となっている。

 今年は牝馬が5頭も出走登録しているが、ここをラストランだと公言しているのは、リスグラシューとクロコスミア、そしてアエロリットの3頭だ。覚悟を決めた牝馬は怖い。過去同様、最後に牝馬たちが意地を見せるか? まずは快速娘アエロリットの気風のいい逃げっぷりに期待したい。

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