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JRAスマートオーディンは忘れた頃にやって来る!? 近走不振だからこそ阪急杯(G3)連覇なるか?

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 3月1日(日)の阪神競馬場で阪急杯(G3)が行われる。

 昨年は単勝オッズ32.3倍で11番人気だったスマートオーディン(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎)が優勝する波乱となった阪急杯だが、今年も出走する。

 昨年のこのレースに優勝した後だが、京王杯SC(G2)で7着、安田記念(G1)で13着、スワンS(G2)で9着、阪神C(G2)で8着、そして前走の淀短距離S(L)で13着と、勝ち負けどころか、掲示板に載ることができないレースが続いている。

そのため、『netkeiba.com』の予想単勝オッズも28.1倍で8番人気と、前年の勝ち馬とは思えないほどの低評価となっている。

 だが、そんな低評価に「この馬は近走成績を参考にしてはいけない馬。忘れた頃にやって来るから怖い」と異を唱える記者がいる。

スマートオーディンの全成績は【5・1・0・11】と3着が1度もなく、2着も1度しかない。勝つか、負けるかといった成績である。

 2歳時に東京スポーツ杯2歳S(G3)、3歳時には毎日杯(G3)と京都新聞杯(G2)を制しているスマートオーディンだが、京都新聞杯の次に挙げた勝ち星が昨年の阪急杯だった。3歳の5月までに重賞3勝を挙げた馬が、その後は6歳の2月まで勝ち星を挙げられなかったことになる。

 その3歳時の京都新聞杯から6歳の阪急杯までの間、スマートオーディンは5戦を消化している。日本ダービー(G1)で6着に敗れた後、2年以上の休養を余儀なくされたこともあるが、ダービーを含む5戦の中で掲示板に載ったレースは1つもない。昨年の阪急杯は京都金杯(G3)で10着に敗れた後で挑んだレースだった。11番人気という評価もやむを得なかった。

 前述の記者は「今年もスマートオーディンは、昨年の状況によく似ている」と語る。前回の勝利後、掲示板に載ることができていない点は全く一緒だ。もちろん、今回も同様の大敗を繰り返す可能性は高いが、一方で昨年のように突然の激走を見せてくれるかもしれない。好結果を残した実績があるコースだけに、怖さはある。

 今回は秋山真一郎騎手と二度目のコンビを組む。その秋山騎手が手綱を取り、栗東の坂路で19日(水)には5F52秒3、ラスト1F12秒3を、26日(水)には5F52秒7、ラスト1F11秒8をそれぞれマーク。このレースに向けての調整は順調と考えて良い。

 更に前走の淀短距離Sは59キロを背負っていたが、今回は56キロでの出走となる。斤量が3キロ減るのもプラス材料ではないだろうか。近走成績の不振だけを見て軽視すると、痛い目に遭う可能性は十分にある。スマートオーディンは忘れた頃にやって来るのかもしれない。

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