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JRAの若手ホープ「先週7勝」岩田望来騎手と「昨年最多勝利新人」斎藤新騎手、真価が問われる斤量「△→☆」

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 デビューから丸1年を迎えた若手のホープ、岩田望来騎手。先週は土日に合計7勝を挙げる大暴れを見せ、JRAでの通算勝ち鞍を「51」に伸ばした。岩田騎手と常に比較されてきたのが同期でライバルの斎藤新騎手。同騎手も先週土日に2勝をマーク。通算の勝ち鞍数を「51」として、岩田騎手と並んでいる。

 岩田騎手は今週末のレースからJRAが定める減量制度に基づき、「斤量減」がこれまでの2kg(△)から1kg(☆)に変更となる。一方の斎藤騎手は一足先に2月22日から1kg減(☆)で騎乗している。

 デビュー時から期待値が高かった2人。岩田騎手の父はご存じ、JRA通算1612勝の岩田康誠騎手。斎藤騎手の父はオークス馬ヌーヴォレコルトを育てた斎藤誠調教師という、まさに競馬界のサラブレッドである。

 1年目は、42勝を挙げた斎藤騎手が37勝の岩田騎手を抑え最多勝利新人騎手に輝いた。ともに1年目からG1レースに騎乗、所属厩舎にも恵まれ、ここまで順風満帆な騎手生活を送っている。

 ただ、競馬の世界では1kg違えば、1馬身の差がつくと言われるほど斤量は重要な要素である。デビュー当時の3kg減(▲)から、約1年で1kg減(☆)になった2人。いずれは減量制度の対象から外れ、一線級の騎手たちと対等にしのぎを削ることになるが、しばらくは1kg減での騎乗が続く。

 わずか1kgではあるが、今の若手騎手たちを見ると、減量の数字が減ることで苦しんできたケースも多い。

 例えば2015年と2016年に、それぞれ最多勝利新人騎手に輝いた鮫島克駿騎手と木幡巧也騎手はともに1kg減(☆)になった途端に大きく成績を落としている。1年目に39勝を挙げた鮫島騎手の場合、その勝率は3kg減(▲)の時が7.2%、2kg減(△)の時は8.2%だったが、1kg減(☆)では4.3%と大きく落とした。

 1年目に45勝を挙げた木幡騎手は順に、7.4%→5.4%→3.8%と右肩下がり。勝ち鞍を重ね、技術は向上したとしても、斤量に泣かされてきた典型例と言えるだろう。

 一方で右肩上がりの勝率をマークしている若手騎手もいる。2018年にデビューした西村淳也騎手は、1年目にわずか13勝(同期では最多)と苦しんだが、徐々に実力を発揮。その勝率は3kg減から順に5.2%→7.2%→10.0%と勝率を上げている。

 ハイペースで勝ち鞍を重ねる岩田騎手と斎藤騎手は1kg減になっても変わりなく勝ち鞍を量産することはできるのか。それとも鮫島・木幡両騎手のように斤量の“罠”にはまってしまうのか。2人の1年間の手綱さばきを見る限り前者の可能性が高そうだが、果たして……。

※減量制度とは
女性騎手および見習騎手(免許の通算取得期間が5年未満であって、勝利度数が100回以下の騎手)が特別競走とハンデキャップ競走以外のレースに騎乗する場合、各負担重量を減量する。この場合の勝利度数は、そのレースの出馬投票締切日の前日までに中央競馬のレースに騎乗して得た1着の回数と、地方競馬指定交流競走および海外の重賞レースにおいて、JRAの競走馬登録を受けている馬に騎乗して得た1着の回数の合計となる。(JRAのホームページから抜粋)

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