JRA岩田望来「騎乗停止」に武豊もガッカリ!? 単勝1.7倍「アドマイヤ2連勝」がゴール目前の痛恨不利で……
9日、京都競馬場で行われた5R・3歳未勝利戦は4番人気のハナビマンカイ(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎)が勝利。昨年の香港ヴァーズ(G1)を制したグローリーヴェイズの弟が、待望の初勝利を上げている。
ただ、レース内容自体は非常に後味の悪いものとなってしまった。
12頭立てで行われた芝2200mのレース。中団から脚を溜め、最後の直線で外から抜け出したハナビマンカイだったが、残り200mを切ったところで外側へ斜行……後ろから追い込んできた1番人気アドマイヤメジャーの進路を塞ぐ形になったままゴールした。
「最後、アドマイヤメジャーの鞍上・武豊騎手が手綱を引いたままでゴールしたこともあって、すぐに審議になりました。結果的に降着にはなりませんでしたが、後味の悪いレースになってしまいました」(競馬記者)
この結果、JRAは公式ホームページで「この件について、10番ハナビマンカイの騎手岩田望来を2020年2月22日度から2020年2月23日(祝・日)まで2日間の騎乗停止としました」と発表。
昨年、新人特別賞を受賞し、飛躍の2年目を迎えた岩田望来騎手にとって、この日の2勝目はあまりに高い代償を支払うこととなった。
だが、それ以上に痛手だったのは、2着に敗れた武豊騎手ではないだろうか。単純にアドマイヤメジャーが単勝1.7倍という抜けた人気だったこともあるが、他にも「理由」があったようだ。
「昨年、アドマイヤ軍団の総帥・近藤利一さんが亡くなったこともあって、今年から『アドマイヤと武豊騎手』のコンビが復活したんですよ。1月に6億円ホース・アドマイヤビルゴが武豊騎手でデビューして勝った際は、大きな話題になりました。
武豊騎手にとっては、それ以来のアドマイヤ軍団の騎乗。陣営としても確勝を喫しての依頼だったでしょうし、ここは勝っておきたかったでしょうね」(競馬記者)
無論、JRAが「降着なし」と判断した以上、例え不利がなかったとしてもアドマイヤメジャーが、ハナビマンカイに先着することはなかったのだろう。
だが、武豊騎手が「アドマイヤ」の馬に騎乗したのは、前回のアドマイヤビルゴが約10年ぶり。それも近藤利一オーナーの意向で決まった経緯もあって、完全な”雪解け”だった。かつて数々のビッグレースを勝ちまくった両者だけに、武豊騎手にとっても「コンビ復活」に期するものがあったはずだ。
そして、迎えたアドマイヤコンビとの2戦目。断トツ人気のアドマイヤメジャーが外から鋭く伸びた際は、武豊騎手にとってもプラン通りだったかもしれない。だが、最後の最後で思わぬ落とし穴が待っていた。
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