JRA大ベテラン騎手「見せしめ」騎乗停止に騒然!? 川田将雅以来6年ぶり「勝ったのに」油断騎乗でアウト

1日、京都競馬場で行われた牛若丸ジャンプS(OP)は1番人気のトラスト(牡6歳、栗東・長谷川浩大厩舎)が、単勝1.3倍の人気に応えて優勝した。
長谷川調教師が「順調なら中山グランドジャンプ(G1)へ」と話した通り、障害界の実力馬が春の大目標へ、まずは順調なスタートを切った形。だが、レース後に思わぬアクシデントが待っていた。
この日、騎乗していた主戦の熊沢重文騎手が「油断騎乗」として、騎乗停止になったのだ。
数ある騎手への制裁の中でも、ゴール前で追う手を緩めるなどの油断騎乗はJRAが公正競馬を保つために、特に厳しく監視しているルールの1つだ。実際に、騎手の緩慢な行為が原因で着順が替わった場合等は、約1カ月程度の騎乗停止など、極めて厳しい制裁が下される。
しかし、今回の熊沢騎手は単勝1.3倍の人気に応えて勝利したにもかかわらず、JRAの決裁からは油断騎乗として競馬開催2日間の騎乗停止処分が下った。
表面的な結果だけを見れば、特に問題がなかったようにも見えるが……。
「実は、ゴールまで100mくらいの時にトラストは後続を5馬身ほど突き放していました。熊沢騎手もそれを確認してから追う手を緩めて流したんですが……。最後はクビ差まで詰め寄られる、あわや逆転という結果。JRAも、その点を重く見ての騎乗停止処分だと思います」(競馬記者)
実際にJRAの公式ホームページにある決裁レポートには
「このレースで1着となった1番トラストの騎手熊沢重文は、決勝線手前100m付近から追う動作が十分ではありませんでした(2着とクビ差)。この騎乗ぶりは騎手としての注意義務を怠ったものと認め、同騎手を2020年2月15日度から2020年2月16日日まで2日間の騎乗停止としました」と、やはり熊沢騎手の油断に問題があったとしている。
しかし、その一方で「厳しすぎるのでは」という声があることも事実だ。
PICK UP
Ranking
17:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- エリザベス女王杯「単勝430.6倍」大激走に19歳ジョッキーも「本当に信じられません」。 武豊1番人気がまさかの結末で生まれたJRA・G1最高配当【競馬クロニクル 第30回】
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは














