パチスロ激熱の「甘すぎる新台」……その動向から「優良店」を見極める

　3月2日、大都技研のグループ会社・パオンディーピーより『いろはに愛姫』がリリースされた。

　この愛姫は設定「左」「中」「右」「6」の4パターン。設定6以外はその設定に応じてゲーム性の重要なカギを握る「3択押し順青7」の振り分け割合が変化し、設定「左」ならば左第1停止の発生率が50％、中or右第1停止の発生率はそれぞれ25％となる。

　この設定が示す押し順を常に押し続けられれば、機械割は「104.1％」に到達。押し順の振り分け割合が33％均一である設定6の機械割「106.0％」には及ばないものの、設定を見抜ければそれなりの収支が見込める。

　攻略心をくすぐるのか。愛姫は導入以来、どこも高稼働。設定「左」～「右」のボーナス合算出現率は158.3分の1、通常時のREGはほぼ何も恩恵がないことから急降下しているデータも多々あるが、それでもホール関係者の中には「愛姫は甘過ぎる」と認識している者も少なくないのだそうだ。

　事実、一部ホールでは導入数日で稼働停止。既に撤去されているホールもある。噂では撤去にあたってメーカーから「ある程度の補償金も出ているのでは？」とのこと。

　メーカー自体も「甘いですよ」と伝えた上で販売していたとの情報もあり、それなのに撤去に踏み切るとはよほど利益を出せなかった、或いは出せないと考えたのであろうか。

　攻略を駆使することで設定1でも機械割100％オーバーのマシンは数多く存在する。

　中でも『パチスロディスクアップ』は秀逸なゲーム性も相まって高い人気を誇り、一昨年の導入から変わらず安定した稼働を維持している。

　こちらはフル攻略で機械割「103.0％」。ただ、ビタ押し成功率が80％だとその数値は「101.8％」まで低下し、50％、即ち2回に1回は失敗してしまう目押し力であれば「100％」を下回る。　　

　つまるところ、ホールは打ち手の多くが「ビタ押しを正確にできない」と考えているということ。