
JRA北の大地で「因縁」のライバルがリベンジマッチ!? あのレースで物議を醸した2頭が函館スプリントS(G3)で再び激突
21日、函館競馬場では函館スプリントS(G3)が開催される。高松宮記念(G1)で好走した馬の出走もあり、好メンバーが集まった。翌週に前期G1の総決算となる春のグランプリ・宝塚記念(G1)を控えるG1中休みの週ではあるが、秋のスプリンターズS(G1)に向けて注目のレースとなりそうだ。
なかでも上位人気の支持が濃厚なダイアトニック(牡5、栗東・安田隆行厩舎)とフィアーノロマーノ(牡6、栗東・高野友和厩舎)の対決は非常に興味深い。
2頭はこれまで3度の直接対決をしている。
初顔合わせとなったのはフィアーノロマーノが制した昨年のダービー卿CT(G3)だ。このレースでダイアトニックは4着と敗れた。2度目の対決となった昨年のマイルCS(G1)ではダイアトニックが10着、フィアーノロマーノが13着。そして迎えた3度目の対決が今年の阪急杯(G3)だった。
最も激しい争いとなり、因縁のきっかけとなったのがこのレースだ。内目を先行していたダイアトニックが、直線で一旦は外に進路を窺うも急激に内側に斜行した。その結果、同馬の直後から追い上げようとしたフィアーノロマーノの進路を妨害する格好となってしまった。
無観客開催で行われたこともあり、被害に遭ったフィアーノロマーノに騎乗していた川田将雅騎手のダイアトニックに騎乗の北村友一騎手への怒号を中継の音声が拾ったほどの激しいレースとなった。
これにより、3位入線したフィアーノロマーノは直線の不利がなければ先着していたと認められ、2位入線した加害馬ダイアトニックは3着に降着となり、2頭の着順が入れ替わった。因縁となったこの降着騒ぎで対戦成績はフィアーノロマーノが2勝1敗とわずかにリード。ダイアトニックとしては函館スプリントSを勝利してタイの成績に持ち込みたいところだ。
「高松宮記念で4度目の対決の可能性があった2頭ですが、フィアーノロマーノはマイラーズC(G2)を選択したため、実現しませんでした。しかし、同馬は馬場入場後に右前肢跛行を発症し、復帰戦に選んだのが函館スプリントSとなりました。
一方、ダイアトニックは無事出走したものの、今度は自身がクリノガウディーの斜行の煽りを受けて3着(4着から繰り上がり)と因果応報ともいえる結果に終わりました。
今回、函館で再び因縁の2頭がぶつかるのは、ライバル対決といった意味でも楽しみなレースといえるかもしれませんね」(競馬記者)
また、前回の対決となった阪急杯で川田騎手が騎乗したフィアーノロマーノには藤岡康太騎手、ダイアトニックは北村友騎手から武豊騎手へ乗り替わりとなった。
北の大地で迎える4度目の対決も激戦必至となるだろう。
いずれも鞍上の替わった因縁のライバル2頭の戦いに大いに注目したい。
PICK UP
Ranking
11:30更新【有馬記念】池添謙一、川田将雅の「鞍替え」で明暗?大きな影響及ぼしたイクイノックス引退…浮き彫りになった「ルメールファースト」の舞台裏
「2戦無敗」G1挑戦も川田将雅にスイッチ…【有馬記念】イクイノックス引退で19年ぶり「秋古馬三冠」ならず…ディープインパクト×ブラックタイドの「インブリード」は?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
【有馬記念】シャフリヤール「緊急登録」でますます豪華?武豊ドウデュースとタスティエーラでダービー馬の3世代対決も実現か…エフフォーリア不在を惜しむ声も
- 【阪神JF】永島まなみ「めちゃくちゃ悔しい」“踏み遅れ”で元相棒に惜敗…スイープトウショウ孫とG1初挑戦&前走の「リベンジ」へ!
- 「砂のグランプリ」に有馬記念に劣らない超強力メンバー集結!? ミックファイア、キングズソードら「4強対決」は実現するか
- 【有馬記念】ラストランのタイトルホルダーに追い風? 過去2敗でも今年は運も味方してくれるか
- 阪神JF『12番人気2着ウィルソンテソーロに続く注目穴馬』が出走。チャンピオンズCで12番人気を推せた理由とドリームチームのJFの決断
- 川田将雅、福永祐一も認める「大器晩成」、4連勝中ディープインパクト産駒がついに復帰!「G1挑戦」の妹に繋げたいバトン
- 【阪神JF】まさかの事態でC.ルメールをゲット! 歓喜のステレンボッシュ陣営は「アーモンドアイではなくアパパネの再現」を狙う!?
- C.ルメールが武豊らを全否定!? 「馬のことをわかっていない」国民的英雄ディープインパクトを破った「伝説の有馬記念」を語る