GJ > 競馬ニュース > M.デムーロ「馬場が合わなかった」
NEW

JRA宝塚記念(G1)M.デムーロ「馬場が合わなかった」ラッキーライラックはクロノジェネシスに逆転許す完敗! オルフェーヴルと親子制覇ならず

JRA宝塚記念(G1)M.デムーロ「馬場が合わなかった」ラッキーライラックはクロノジェネシスに逆転許す完敗! オルフェーヴルと親子制覇ならずの画像1

 28日、阪神競馬場で行われた上半期の総決算・宝塚記念(G1)は、フルゲートの18頭で争われ、北村友一騎手の2番人気クロノジェネシスが直線で後続を突き放し、2着キセキに6馬身差をつける大楽勝。昨年の秋華賞に続くG1・2勝目を手に入れた。宝塚記念は昨年のリスグラシューに続き牝馬が連覇する結果となった。

 M.デムーロ騎手のラッキーライラック(牝5、栗東・松永幹夫厩舎)は、果敢に先行したものの、直線で外から追い上げて来たクロノジェネシスに抵抗する力は残っておらず、6着と精彩を欠いた。

 勝ち馬のクロノジェネシスは昨年のエリザベス女王杯(G1)、今年の大阪杯(G1)と連勝中だった相手だ。G1・4勝目に向けて臨んだ大一番でまさかの逆転を許すことになった。

 父オルフェーヴルは2012年の宝塚記念を勝利。娘のラッキーライラックにとっても阪神の2200mは望むところだったに違いない。だが、誤算となったのが直前に降ったこの雨だ。元JRA騎手の安藤勝己氏も自身のTwitterで「30分前の豪雨が明暗を分けた。返し馬からグシャっグシャって蹄音で、完全に道悪適性が出たね」と、一時は良にまで回復しながらも急激に悪化した馬場の巧拙の影響が大きかったと振り返った。

 レースはG1初挑戦のトーセンスーリヤが1000m通過60秒フラットの厳しい流れを作り出した。これに先行勢が続いて好スタートを決めたラッキーライラックは5番手で追走。ところが、雨で渋った馬場を苦にしたのか行きっぷりはもうひとつ。デムーロ騎手がムチを入れて促したほどだった。

 直線でクロノジェネシスが突き抜けたのとは対照的に伸びを欠き、昨年のヴィクトリアマイル(G1)を4着に敗れて以来、6戦ぶりに馬券外となる6着と崩れてしまった。勝てないときでも直線で伸びていた馬にしては、あまりに無抵抗な敗戦だった。

 デムーロ騎手もレース後のコメントで「勝ち馬と併せてからは頑張っていたけど、最後はこの馬場を気にして、伸びなかったですね」と、稍重の発表ながらも見た目以上に悪化した馬場状態で力を出せなかったと振り返った。

「昨年の府中牝馬S(G2)で稍重の経験はありますが、水捌けのいいことでも知られる東京開催のレースでした。ですが、ラッキーライラックの父オルフェーヴルは不良のダービーを快勝していたこともあり、この馬にも適性はあると思っていただけにこの結果は意外でした。

渋った馬場で無敗を誇るクロノジェネシスの圧勝や、2着のキセキも不良の菊花賞を勝っていたことを考慮すると、実はかなり道悪の巧拙が明暗を分ける馬場となっていたのかもしれませんね」(競馬記者)

 また、4角先頭から突き抜けたクロノジェネシスは別格として、掲示板に載った他の馬はすべて後方に待機していた馬が独占したことからも、前崩れの展開となっていたことがわかる。

 5番手につけたM.デムーロ騎手の強気な位置取りも、積極策が功を奏した大阪杯と異なり、内の馬場の悪いところを通ることになったため、結果的に展開も味方しなかった。

 だが、今年の宝塚記念は馬場が大きく影響したのなら、大きく悲観する必要はないだろう。秋に再びこのコンビの笑顔が見られることを心待ちにしたい。

JRA宝塚記念(G1)M.デムーロ「馬場が合わなかった」ラッキーライラックはクロノジェネシスに逆転許す完敗! オルフェーヴルと親子制覇ならずのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
  2. 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
  3. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  4. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  5. セイウンハーデスにも襲い掛かった「不治の病」…“奇跡の復活”カネヒキリ以来の伝説に挑む
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  8. 「関東の問題児」がバチバチの叩き合いで痛恨の騎乗停止…被害馬の騎手からもクレーム? 降着の裁決に「迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ち」
  9. 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
  10. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬