JRA宝塚記念(G1)C.ルメール「敗因は距離と馬場」サートゥルナーリア“雨らめし”、突然の豪雨に伸びを欠き4着……復権の秋へ課題山積み
28日、阪神競馬場で開催された春のグランプリ・宝塚記念(G1)は、北村友一騎手の2番人気クロノジェネシスが快勝。2着にキセキ、3着にモズベッロが入り、3連単は18万3870円の波乱となった。
その一方、単勝オッズ2.4倍の1番人気に支持されたサートゥルナーリア(牡4、栗東・角居勝彦厩舎)は、4着に敗れた。
前走は金鯱賞(G2)を快勝し、苦手とされた左回りを克服。女王アーモンドアイ不在のここでは負けられない。サートゥルナーリア陣営は昨年の皐月賞(G1)以来となるG1・3勝目に絶対の自信を持って挑んだだろう。
しかし、直線に入っても自慢の末脚は鳴りを潜め、圧勝したクロノジェネシスの背中は遥か先へと遠ざかった。終わってみれば勝ち馬から12馬身以上も離されてのゴールとなった。
レースはトーセンスーリヤが逃げて、先行勢には苦しい展開。出入りの激しい競馬となったなか、直線入り口で唯一抵抗したのがラッキーライラックだったが、外から捲くって来たクロノジェネシスとの手応えの差は歴然。
内目を走っていたサートゥルナーリアだが、手応えよく上がって行ったクロノジェネシスやキセキに対して、いつものような行き脚がつかない。直線に入ってようやく外へ持ち出したものの、4着に追い上げるのが精いっぱいだった。
C.ルメール騎手は「距離と馬場です。2200mはギリギリ。2000mがベストです」と振り返り、「良なら、もっといい結果が出ていたと思う」と突然の雨で急激に悪化した馬場に敗因を求めた。これについては管理する角居勝彦調教師も「(父のロード)カナロアが出てきたのかもしれない。(距離が)長く感じました」と振り返った。
「雨で馬場が悪化したことにより、騎乗していた騎手は2200m以上に長く感じていたかもしれません。サートゥルナーリアはデビューしてこれまで良馬場の経験しかありませんでした。切れる脚が武器の馬だけに、今日のような馬場では持ち味が活かせませんでしたね。
ただ、角居調教師がコメントしているように、古馬となって距離適性が短くなっている可能性もあります。秋の巻き返しに期待したいところですが、気性面に加えて新たに距離の不安も出て来たのは大きな懸念材料となりそうです」(競馬記者)
宝塚記念で3つ目のG1を手に入れて、アーモンドアイへの挑戦状を叩きつけたかったサートゥルナーリアにとっては、あまりにも痛い敗戦だった。
クロノジェネシスが「重の鬼」ともいえる圧勝を決めたことも、重馬場適性の差が大きく明暗を分けた一戦だったのかもしれない。
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