
JRA「皮算用」川田将雅もがっくり……!? CBC賞(G3)アウィルアウェイ「秋へ大事な一戦」も、陣営のトーンが上がらない理由
リーディング争いこそC.ルメール騎手に交わされたものの現在88勝と、昨年の152勝を超える自己最速のペースで勝ち星を量産している川田将雅騎手。今週、ルメール騎手が函館へ遠征する一方、川田騎手は地元阪神にドッカリと腰を据えて騎乗するようだ。
「地元の阪神で騎乗するだけあって、今週の川田騎手のラインナップは上々ですね。特に生田特別(1勝クラス)のポタジェは、クラシックを見据えていた3歳馬。血統的なスケールからも自己条件で躓いていては困る存在です。
兵庫特別(2勝クラス)に出走するヒートオンビートも、ここの結果次第では秋の菊花賞(G1)で面白い存在になりそうな器。各陣営も川田騎手を手配した以上、必勝態勢ですよ」(競馬記者)
そんな川田騎手がメインのCBC賞(G3)で騎乗するのが、充実著しいアウィルアウェイ(牝4歳、栗東・高野友和厩舎)だ。
前走の高松宮記念(G1)こそ11着に大敗したアウィルアウェイだが、今年2月のシルクロードS(G3)で重賞初制覇を飾っている通り、G3なら格上の存在。ここは秋のスプリンターズS(G1)へ弾みをつけたいレースで、『netkeiba.com』の事前オッズでも単勝4.5倍の3番人気と高い評価を得ている。
しかし、その一方で陣営のトーンは決して高くないという。
「最終追い切りの段階では動きも悪くなかったですし、陣営も『秋の路線を決める大事な一戦。具合は良い』と強気だったんですけどね。どうやら週末の雨予報が堪えたようで……」(別の記者)
今週の阪神は金土日と週末は3日連続の雨模様。先週、荒れた馬場で行われた宝塚記念(G1)などの影響もあり、阪神の馬場悪化は避けられない状況だという。
「もともと暑さが苦手なタイプで、あまり気温が上がってほしくなかった関係者も『少々の雨なら良い』と思っていたようですが『蒸し暑くなって、馬がやる気をなくすのは避けたい』と話していました。
ただ、それ以上に『あまり馬場が悪くなるとハミを取らなかったりする』と不安点を挙げていたのは気掛かりですね。今週の阪神はかなりの道悪が見込まれていますから……」(同)
実際にアウィルアウェイは、不良馬場で行われた昨年のCBC賞で3番人気に推されながらも8着に惨敗……レース後、騎乗した浜中俊騎手も「道悪はダメですね。それに尽きます」と肩を落とす他なかったという。
8勝差をつけられたルメール騎手との逆転リーディングに向け、今週は地元阪神で勝ち星を量産したい川田騎手。だが、肝心のメインレースでは厳しい結果が待っているのかもしれない。
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