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JRA9馬身差V“上がり馬”ロールオブサンダー戦線離脱の衝撃……「打倒コントレイル」の野望は他のエピファネイア産駒たちに託される

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 先月5日の兵庫特別(2勝クラス、芝2400m)で、2着に9馬身差をつけて圧勝したロールオブサンダー(牡3、栗東・橋口慎介厩舎)。菊花賞(G1)を目標に、秋は神戸新聞杯(G2)からの始動を視野に入れていた同馬が、右前屈腱炎を発症。管理する橋口師は「スポニチ」の取材に「いつ頃の復帰になるか分からないけど、相当、時間がかかると思います」と肩を落としたという。

 エピファネイア産駒のロールオブサンダーは、早くから重賞勝ちも期待される逸材として知られていた。だが昨年の京都2歳S(G3)3着、年明けの京成杯(G3)も7着。日本ダービー(G1)への出走権を懸けて出走した青葉賞(G2)も7着に終わり、クラシックに出走することなく春を終えた。

 だが陣営は諦めることなく、秋の長距離戦に照準を合わせ、その足がかりとして兵庫特別に向かう。レースでは好スタートでハナを奪うと、悠々自適な一人旅。マイペースで飛ばし、最後の直線でもその脚は鈍ることなく、上がり3ハロン35秒で締めくくり優勝。昨年の菊花賞で5着に入った小兵メロディーレーンらスタミナ自慢を圧倒してみせた。

 レース後、鞍上を務めた福永祐一騎手は「残り3ハロンから、ロングスパートをかけ、この馬の持ち味を発揮できました」と満足気に語り、「能力は高いですし、自分の形に持ち込めば強い」と高評価。橋口師も「この後は一息入れて、神戸新聞杯から菊花賞に向かいます」とローテーションを表明し、3冠を目指す“2冠馬”コントレイルに挑戦状を叩きつけていた。

「兵庫特別は10年の勝ち馬ビートブラック、13年のバンデらが菊花賞に向かい、ともに3着と好走しています。そのため、秋のクラシックを狙う馬たちの登竜門的な存在として知られていました。

 またロールオブサンダーらエピファネイアの産駒は、父同様に晩成傾向が強いとされています。これからさらに成長曲線を描き、秋には本格化を果たすと見られていたので楽しみな存在だったのですが、ここにきて故障とは……。残念でなりません」(競馬誌ライター)

 ロールオブサンダーは戦線離脱となったものの、エピファネイア産駒の牡馬では、2連勝中のビーマイオーシャン、自己条件戦を勝ち次走にセントライト記念(G2)を控えるリスペクトなどが頭角を現している。同じ父を持つライバルたちには、ロールオブサンダーの無念を晴らすかのような活躍を期待したい。

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