
JRA「競馬界の黄忠」約3年ぶりの勝利はまさかの12番人気! 現役最年長重賞勝ち馬がついに引退! 穴党に愛されたG1馬の半弟が第2の馬生を歩む
現役最年長のJRA重賞勝ち馬ティーハーフ(牡10、栗東・西浦勝一厩舎)が、12日付で競走馬登録を抹消された。
ティーハーフは父ストーミングホーム、母ビールジャントという血統。全兄にスプリント戦線で活躍したサドンストーム、半兄に12年の香港スプリント(G1)を優勝したラッキーナインがいる。
今年の函館スプリントS(G3)8着を最後に現役生活に別れを告げるティーハーフ。その長い現役生活は激動の馬生だったといえるだろう。
G1馬を兄に持つ良血馬として活躍を期待された2012年のデビュー戦は、武豊騎手を背に1番人気で新馬勝ちという華々しいデビューを飾った。2戦目の函館2歳S(G3)を3着、朝日杯FS(G1)では5着。3歳では葵S(OP)を勝ち、短距離路線で頭角を現した。
その後の5戦は勝ち星に恵まれず、再び上昇気流に乗ったのは3連勝で重賞初勝利を決めた15年の函館スプリントSの勝利まで待たなければならなかった。
4番人気に支持された16頭立てのレースで、ティーハーフは最後方から見事な追い込みを決め、上がり3ハロン最速の切れ味で2着馬に2馬身半の圧勝劇。5歳とまだ若く、スプリント界のニューホープとして脚光を浴びる存在となった。
だが、順風満帆に思えた将来も、次走のキーンランドC(G3)を1番人気で3着に敗れてからは一転する。
デビューから大半のレースで上位人気に支持されていた馬も、この敗戦を境に1番人気とは無縁の存在となった。10歳で現役を引退するまで穴馬としての長い競走生活が待っていた。以降は二桁人気どころか、最低人気となることすら珍しくなくなり、その存在感は薄れていく一方だった。
そんなかつての人気馬があっと驚く快走を見せたのが、18年の鞍馬S(OP)だった。すでに8歳という高齢の上に、58キロのトップハンデでは12番人気の低評価だったのも無理はない。
だが、直線では15頭立ての11番手のポジションから前にいた馬をまとめてゴボウ抜き。スローで流れた淀の1200mで末脚を炸裂させ、函館スプリントS以来、約3年ぶりの復活勝利を飾ったのだった。
「鞍馬Sの勝利以降も人気薄で3着に入るなど高配当の立役者になりました。昨年の高松宮記念(G1)では9歳ながら5着と奮闘し、元気な姿を見せてくれていました。
個人的にはまだまだやれそうな気もしていただけに寂しい気がしますね。決して器用な馬ではなく、後方待機のレースが多かったですけど鋭い末脚が魅力的な馬でした。
引退後は乗馬の予定ということなので、けい養先が決まったら、会いに行きたいです」(競馬記者)
中国では老いてますます盛んな人を”老黄忠”と尊敬の念を込めて呼ぶらしいが、ティーハーフもまた、競馬界の黄忠といえる存在だったのかもしれない。
記録よりも記憶に残る馬の第2の馬生にエールを送りたい。
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