JRA武豊×ダイアトニックに「弱点」発見!? キーンランドC(G3)札幌芝1200mの傾向から浮上した意外な「穴馬」とは……
30日、札幌競馬場でサマースプリントシリーズの第5戦・キーンランドC(G3)が開催される。
武豊騎手のダイアトニックが断然の1番人気が予想される。今年の高松宮記念(G1)は不利に泣いての3着、前走の函館スプリントS(G3)は危なげないレース運びで勝利。メンバーの中で、実績最上位といえるだろう。
58キロの斤量は前走で克服しており、鞍上の武豊騎手もコンビ2戦目。管理する安田隆行調教師は、これまでにキーンランドCで[2-3-0-5]の好成績を収めている。不安らしい不安はなさそうに思われるが、ロードカナロア産駒という点が問題となりそうだ。
ロードカナロア産駒のキーンランドCの成績は1勝、2着1回で連対率100%。だが、これはダノンスマッシュの成績だけなので、ほぼ参考外である。そこで、札幌芝1200m条件の成績を確認してみると、意外な結果が分かった。
●ロードカナロア産駒の札幌芝1200m成績(産駒デビューの2017年以降)
2017~2019年:[3-5-3-23/34] 勝率8.8%、連対率23.5%、複勝率32.4%
2020年(23日現在):[1-0-2-13/16] 勝率6.3%、連対率6.3%、複勝率18.8%
これまでと比較すると、今年はかなり成績を落としていることがわかる。16回の出走に対して、わずか1回の連対は深刻な数字と言えるだろう。ちなみに、キーンランドCに出走するロードカナロア産駒はダイアトニック以外にも、イベリス、アスタールビー、ヤマカツマーメイドがいる。これらすべてに共通する不安要素だ。
それに対して、最も好成績を残しているのがダイワメジャー産駒だ。
今年の札幌芝1200mの成績は[3-2-2-6]で、勝率23.1%、連対率38.5%、複勝率53.8%と抜群の数字を残している。勝率、複勝率ともにロードカナロアの約3倍にあたる数字だ。
そんなダイワメジャー産駒からキーンランドCに出走するのは、メイショウショウブ(牝4歳、栗東・池添兼雄厩舎)ただ1頭である。
今年に入ってから2桁着順が続いていたメイショウショウブだが前走、札幌で行われたUHB賞(OP)で6着に入り、早くも“ダイワメジャー効果”を匂わせている。
それでも前走、前々走で負けた相手と再戦するのでは、分が悪く感じられるだろう。だが、昨年の阪神C(G2)はグランアレグリア、フィアーノロマーノに次ぐ3着に好走。勝ち馬には大きく引き離されたが、2着馬とはタイム差なしだった。キーンランドCで上位人気が予想されるフィアーノロマーノと差のない競馬をした能力の高さは、侮ることが出来ない。
また、横山典弘騎手に乗り替わりとなる今回は狙い目だ。先週の札幌記念(G2)でノームコアを見事な手綱さばきで勝利に導いた名手。実は、昨年のニュージーランドT(G2)でメイショウショウブとコンビを組んで2着に好走した実績もある。勢いと実績のある騎手だけに、援護射撃となるはずだ。
人気薄が予想されるメイショウショウブだが、好走条件は整ったと言えるだろう。キーンランドCで押さえてみてはいかがだろうか。
PICK UP
Ranking
17:30更新- 田辺裕信「痛恨ミス」に降板を期待する声も浮上?超大物馬主が「何やってんだよー」のご立腹…一石投じたファンとのやり取りに注目集まる
- C.ルメール「12戦全敗」で連覇に審議ランプ点灯?ライバル川田将雅は7勝の猛チャージ…ドバイワールドカップデーで注目の直接対決
- 「G1馬5頭」でも盛り上がりを欠く今年の大阪杯…ドウデュース、リバティアイランド登場も国内は閑古鳥…いよいよ「最弱世代」疑惑は確信レベル?
- 【ドバイターフ(G1)展望】武豊×ドウデュース「凱旋門賞制覇の夢」に向けて仕切り直し!ロードノースの4連覇を阻んで“夢”実現へ
- 大阪杯は最強5歳世代に注目!イクイノックス、ドウデュース、アスクビクターモア、ジャスティンパレスを【完封】したジオグリフに復活の予感!
- 「6戦5勝」の怪物候補が大阪杯(G1)除外危機!? 主戦・川田将雅不在の「代打」にも見限られて崖っぷち…
- 皐月賞馬サートゥルナーリア×桜花賞馬ハープスターで「シーザリオ×ベガ」の超名牝系タッグ! 2024年新種牡馬筆頭は「第二のスワーヴリチャード」を許さない?
- 千葉ロッテ吉井理人監督「愛馬」がJRAで初出走初勝利! 馬主デビューのきっかけになった母の仔で中央競馬を席巻?
- 【ドバイゴールデンシャヒーン(G1)展望】「1年越し」リベンジかかるリメイク!兵庫の雄イグナイター、巨漢ドンフランキーらも虎視眈々
- 兄はステイゴールド!スイープトウショウも完封したあの馬は、“みんなの”お母さんに!