
JRA“3歳最強?”カフェファラオ、新コンビC.ルメールで「負のシナジー効果」発動か!? シリウスS(G3)まさかの大敗後、試金石の一戦に大きな不安が……
3日(土)、中京競馬場ではダートの中距離ハンデ重賞、シリウスS(G3)が行われる。注目は、デビューから圧巻の内容で3連勝を飾るも、前走ジャパンダートダービー(G1)で大敗を喫したカフェファラオ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。
その前走は、単勝1.1倍という一本かぶりの人気を背負うも、結果はダノンファラオから2秒5差の7着。騎乗したD.レーン騎手はレース後、最初のコーナーで躓いたこと、タイヤの跡に反応して逆手前でコーナーに入ったこと、そしてキックバックに過剰反応したことなどを敗因として挙げた。
不運もあったとはいえ、それまでの圧倒的なパフォーマンスから一転、大敗したことでこの馬に対する評価は難しくなった。古馬との初対戦で圧勝してもおかしくないポテンシャルを秘めるが、再び“弱さ”を見せる可能性もある。まさに今回は「試金石」の一戦といえるだろう。
「前走後、カフェファラオは、北海道でしっかり休養を取りました。30日(水)の最終追い切りでは、馬なりで5ハロン69秒0-ラスト13秒4と時計は目立ちませんが、休み明けとしては動きも悪くなかったです。1週前追い切りには、あの騎手も駆けつけて、感触を確かめていましたよ」(競馬記者)
1週前追い切りにも騎乗し、陣営が新パートナーとして指名したのが、C.ルメール騎手だ。今の競馬界で最も信頼をおける騎手を鞍上に配し、真価が問われる一戦に臨む。
現在、全国リーディング3位の堀厩舎とリーディングジョッキーのルメール騎手。まさに一流と一流のタッグだが、実は重賞レースでは相性が良くない。
これまでJRAの重賞16戦でタッグを組んだ両者の通算成績は「1-2-3-10」。6.3%という勝率はルメール騎手が10回以上騎乗機会のあった17厩舎のなかでワーストである。「救世主」に指名されたルメール騎手だが、堀厩舎との組み合わせは「負のシナジー効果」を生む恐れをはらんでいる。
不安は両者の相性の悪さだけではない。ルメール騎手は8月にエルムS(G3)を勝って以降、重賞は7連敗中。1番人気に支持された3レースでは、10着(新潟記念、ワーケア)、10着(京成杯AH、アンドラステ)、11着(ローズS、フアナ)と惨敗が続いている。
堀厩舎もカフェファラオが圧勝した6月のユニコーンS(G3)を最後に重賞は11連敗中。2レースで1番人気に支持されたが、9着(七夕賞、ジナンボー)と7着(函館記念、カウディーリョ)と人気馬で結果が出ていない。
ともに重賞レースでは、苦戦が続く堀厩舎とC.ルメール騎手。負の連鎖を同時に断ち切ることはできるだろうか。
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