JRA「もう1頭の無敗女王」レイパパレと川田将雅の運命分けた除外!? デアリングタクト秋華賞(G1)の裏で「ルメール強奪」を逃れた圧勝劇
18日、京都競馬場では3歳牝馬の3冠最終章・秋華賞(G1)が行われ、松山弘平騎手のデアリングタクトが単勝1.4倍の圧倒的1番人気に応えて優勝。競馬史上初となる無敗での牝馬3冠の快挙を達成した。
牡馬はコントレイル、牝馬はデアリングタクトが共に春のクラシック2冠を無敗で制した歴史的な年でもある。来週の菊花賞を前にデアリングタクトが秋華賞を勝利したことで、同年に牡牝ともに無敗の3冠達成という大偉業に大きく前進したといえるだろう。
その一方、デアリングタクトの秋華賞勝利に別の意味で貢献したかもしれないのが、レイパパレ(牝3、栗東・高野友和厩舎)だ。
同馬は秋華賞に登録。デゼルが回避したものの、6頭が賞金で並んだため、出走するためには4/6の確率の抽選突破が条件だったがあえなく除外。G1初出走は夢と潰え、代わりに出走したのが自己条件の京都10R大原S(3勝クラス・芝1800m)だった。
レイパパレはこのレースで、晴れ舞台への出走が叶わなかった鬱憤を晴らすかのような圧勝劇を演じた。スタートはやや寄れたが、川田将雅騎手はそのままハナへ誘導。1000m通過59秒6のマイペースで直線を迎えると、そこからはワンサイドゲーム。川田騎手が軽く促しただけでノーステッキのまま、2着サトノウィザードに2馬身の差をつけてゴールした。
レース後、川田騎手は「返し馬の感じから、前回に乗った時よりはるかにいい馬だと感じましたし、その通りの勝ち方でした」と、想定内だったと言わんばかりの余裕のコメントで振り返った。
メインレースの大一番を前に衝撃のレースを披露したレイパパレに対し、ネット上の掲示板やSNSでも「もしかしたらデアリングタクト以上?」「秋華賞で見たかった」「ここではモノが違った」と秋華賞落選を惜しむ多くの声が上がったのも無理はない。
もし、抽選に通っていたなら……。
デアリングタクトとの比較が脳裏に浮かんだファンも多かっただろう。
だが、主戦を任されている川田騎手にとっては、除外となったことがむしろ幸運だった可能性もあるのだ。
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