
【アルテミスS(G3)展望】JRA関東リーディング争う4騎手がそろって有力馬に騎乗! 3連勝狙うソダシはファンに「白毛」初お披露目!
31日(土)には、東京競馬場で2歳牝馬限定のアルテミスS(G3)が開催される。関東リーディングを争う4人の騎手はそろって有力馬に騎乗を予定している。
吉田隼人騎手を背に、デビュー3連勝を狙うのはソダシ(牝2歳、栗東・須貝尚介厩舎)だ。祖母シラユキヒメから続く白毛一族の3代目で、その美しい白い馬体を競馬場のファンに披露するのは初めて。
前走の札幌2歳S(G3)は、ハイペースのなか、積極果敢に先行。4コーナーで先頭に立つと、そのまま押し切り、牡馬を一蹴した。デビューからの2戦は洋芝1800m戦が舞台だった。初めての東京で、切れ味勝負になれば当然苦戦も予想される。今後に向けて真価が問われる一戦になりそうだ。
鞍上の吉田隼騎手は、東京競馬場で騎乗するのは昨年10月以来、1年ぶり。逆転で関東リーディングを狙うためにも重賞制覇で勢いをつけたい。
現在、関東リーディング首位に立つ横山武史騎手がアルテミスSで騎乗するのは、ソダシと同じくデビュー2連勝中のウインアグライア(牝2歳、美浦・和田雄二厩舎)だ。
ソダシと違うのは、新馬戦ですでに東京マイルを経験済みという点。しかもその時2着に破った相手は超良血馬ブエナベントゥーラだった。前走のコスモス賞(OP)でも、良血カランドゥーラを撃破。マツリダゴッホ産駒ということもあり、デビュー当時は無名の存在だったが、3連勝を飾れば、堂々主役として牝馬クラシック路線に向かうことになるだろう。
鞍上の横山武騎手は、4月のフローラS(G2)をウインマリリンで制覇。自身重賞2勝目を再び「ウイン」の馬で狙う。
8月の新潟で素質馬のレッドベルオーブを下し、デビュー勝ちを収めたストゥーティ(牝2歳、美浦・奥村豊厩舎)も上位を狙える1頭だ。
父は新種牡馬のモーリスで、産駒待望の重賞初制覇が懸かる。母のリラヴァティは、桜花賞(G1)と秋華賞(G1)にも出走。4年前のマーメイドS(G3)を6番人気で制した実力馬だった。
鞍上は三浦皇成騎手を予定。自身初の関東リーディングを狙える位置にいる。ストゥーティとの初コンビで勝ち鞍を上積みできるか。
関東リーディングを狙える圏内にいるもう1人が田辺裕信騎手だ。アルテミスSではテンハッピーローズ(牝2歳、美浦・高柳大輔厩舎)に騎乗を予定している。
8月の小倉で新馬戦を勝ち上がったテンハッピーローズ。前走のサフラン賞(1勝クラス)では、評判馬サトノレイナスに迫る2着に好走した。過去2戦で手綱を取った福永祐一騎手は前走後に「いいポテンシャルを感じた。しっかりしたら化けるかも」と期待のコメントを残している。
バトンを受けた田辺騎手は、このレース通算「2-0-1-3」と相性がいい。自身初の関東リーディングに向け“景気付けの一勝”を挙げられるか。
その他には、C.ルメール騎手が騎乗予定で、母クルミナルは桜花賞2着、オークス3着というククナ(牝2歳、美浦・栗田徹厩舎)。半兄に重賞3勝のトリオンフがいるクールキャット(牝2歳、美浦・奥村武厩舎)。半兄に2歳重賞2勝のニシノデイジーがいるニシノリース(牝2歳、美浦・土田稔厩舎)。札幌2歳Sでは、上がり最速の脚でソダシに迫ったユーバーレーベン(牝2歳、美浦・手塚貴久厩舎)などが出走を予定している。
阪神JF(G1)へ向けた重要な一戦は、31日15時45分に発走を予定している。
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