JRA角居調教師「死刑判決を待っているような心境」武豊の祈りがもたらした「強運」再び……最後の天皇賞で“奇跡”を起こす!?
11月1日、東京競馬場にて天皇賞・秋(G1)が行われる。
先々週の秋華賞(G1)、先週の菊花賞(G1)と無敗の3冠馬が誕生し、大いに盛り上がった京都競馬場。今週は史上最多となる芝G1・8勝を懸けたアーモンドアイの挑戦に東京競馬場が盛り上がりそうだ。
そんな「現役最強」とも謳われるアーモンドアイに対し、“奇跡”を起こそうという馬がいる。
名手・武豊騎手を背に勝利を狙うキセキ(牡6歳、栗東・角居勝彦厩舎)だ。
前走は浜中俊騎手が騎乗したキセキであったが、その前の2戦は武豊騎手が騎乗。凱旋門賞(G1)騎乗のため渡仏していたが、帰国後は2週間の隔離期間が必要であったため代打騎乗を任されたのが浜中騎手だった。
その前走、京都大賞典(G2)では2着。キセキは菊花賞(G1)での栄光から早3年、G1レースでの2着は4回もあるが勝利には届かないでいる。
天皇賞・秋では武豊騎手の手綱に戻るわけだが、角居調教師とのコンビで思い出されるのは12年前の「歴史的名勝負」だろう。
武豊、角居調教師のコンビで挑んだのはウオッカ。牝馬でありながら前年の日本ダービー(G1)を制し、この年の安田記念(G1)も勝利。このレースでも1番人気に推され、大きな支持を集めていた。2番人気はウオッカと同世代のライバル・ダイワスカーレット。3番人気は、その年のダービー馬ディープスカイであった。
単勝オッズは、ウオッカ2.7倍、ダイワスカーレット3.6倍、ディープスカイ4.1倍で、4番人気がドリームジャーニーの14.6倍と完全な3強ムード。レースでは、まさに「歴史的名勝負」と呼ぶに相応しいデッドヒートが繰り広げられた。
逃げたダイワスカーレットが先頭で、最後の直線へ。それを目標に外から差してきたのがディープスカイ。さらに外から併せるようにウオッカが上がってきた。残り200mの勢いでは完全に外2頭かと思われたが、内から盛り返すダイワスカーレット。最後はディープスカイの脚色が鈍り、ウオッカとダイワスカーレットが鼻面を合わせてゴールした。
PICK UP
Ranking
11:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
関連記事
JRA【天皇賞・秋(G1)展望】アーモンドアイ前人未到の8冠へ、女傑クロノジェネシス初対決! ウオッカVSダイワスカーレット以来「牝馬ワンツー」なるか
JRA武豊3冠最終戦「門前払い」菊花賞(G1)アンティシペイト無念の除外!! 負の連鎖“脱却はキセキの天皇賞・秋(G1)に保留
JRA天皇賞・秋「想定12頭」に消えないアーモンドアイ「忖度」の声……ライバル不在40年ぶり最低頭数の可能性に問われる「8冠」の価値
JRAサートゥルナーリア「評価急落」のしくじり。アーモンドアイ“忖度”の一員になり下がった超良血馬……。1年前に「破綻」した壮大な計画とは
JRAサリオス天皇賞・秋(G1)“自重”は正解? 「ダートではもっとすごい」3歳トップマイラーが歩んだ8年前の「迷走」……