JRA吉田隼人「土日6勝」の荒稼ぎ! 自作自演のバースデー無双決めるも…… 関東リーディングが絶望的な裏事情
今年最後の開催となった中京競馬場で吉田隼人騎手が土日あわせて6勝の大活躍だ。
先週の開催を終え、83勝と関東リーディングの2位につけていた吉田隼騎手だが、今週はスペシャルなウィークとなったに違いない。
1983年12月20日生まれの吉田隼騎手は日曜が誕生日。土曜中京では5鞍に騎乗するも最終まで4連敗ともうひとつだったが、この日の最終レース(3歳上2勝クラス・1000万)で勝利。誕生日の前に前夜祭を自作自演で盛り上げた。
そして、37歳を迎えた日曜。1R、2R、5Rをいきなり3連勝の猛チャージ。その後は4連敗したものの、10R寒椿賞(1勝クラス)は初騎乗だった2番人気サヴァを見事勝利に導いた。その勢いは止まることなく、メインレースの三河S(3勝クラス)でも1番人気のベルダーイメルでしっかりと人気に応えて勝利した。
10R、11Rの連勝劇で目を引いたのはソツのないポジション取りだ。両レースともダート1400m条件と同じ条件だったが、ハイペースで流れる展開。ペースは流れても前に行った馬が好走していたのがこの日の中京だっただけに、好位抜け出しが好結果を呼び込んだといえるだろう。先行勢を常に射程に入れる積極的な騎乗が光った。
最終レースこそ4着と敗れはしたが、なんとこの日だけで5勝を積み上げる素晴らしい結果。先週の83勝に土日の6勝を加算して89勝に到達。既にキャリアハイを達成していたが、これをさらに更新してみせた。
「先週はソダシで阪神JF(G1)を制したように関東で最も勢いのある騎手かもしれません。トップジョッキーが揃うG1開催週の競馬場を避けているとはいえ、中京での存在感は抜きん出ていました。
中京コースは吉田隼騎手が得意としている競馬場ですが、その信頼度は抜群でしたね。今週の開催が中京最終週となってしまいますが、来週も要注目の騎手といえるでしょう」(競馬記者)
ただ、2位の騎手がこれだけ勝ち星を増やせば関東リーディング奪取も目前かと思われたが、そうはいかない事情もあった。
現在、関東のトップを争っているライバル・横山武史騎手の存在である。
先週の段階で83勝の吉田隼騎手と87勝の横山武騎手とは4勝差。6勝を加算してラスト1週での逆転を狙いたかった吉田隼騎手だが、横山武騎手もさすが若手の実力派である。これに負けじと5勝を挙げていたため、2人の差は依然として縮まっていない。
泣いても笑っても来週が今年最後の競馬開催である。
残り1週で吉田隼騎手が89勝で横山武騎手が92勝。この3勝差はあまりにも大きいかもしれない。
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