JRA藤田菜七子「大誤算」新潟リーディングならず……。来年も「修羅場」濃厚、大得意の新潟に仕掛けられた罠とは
25日で今年の新潟開催は全日程が終了した。新潟では来年の5月までしばらく開催が空くことになる。
今年の新潟開催で年間リーディングを獲得したのは19勝を挙げた岩田望来騎手。デビュー2年目で、全国リーディング9位につける若手騎手が存在感を見せた。
その一方、昨年の新潟チャンピオン・藤田菜七子騎手は14勝で4位という結果に終わった。
昨年、20勝を挙げて新潟年間リーディングに輝いた藤田騎手にとって、新潟競馬場は最も得意とする舞台。今年も新潟特有の千直コースでは最多の3勝を挙げており、その手腕は健在だ。だが、今年は勝ち星を6勝も落としてしまい、苦杯をなめる結果となった。
これには岩田望騎手が昨年の3勝から大きく飛躍したことがひとつの要因に挙げられる。しかし、それ以上に2つの「誤算」が影響しているかもしれない。
まず1つ目が吉田隼人騎手の台頭だ。
昨年の新潟開催は6勝だった吉田隼人騎手。勝率も7.4%と目立った数字ではなかった。だが、今年は16勝を挙げ、勝率は20.3%という驚異的な数字を残した。
「吉田隼人騎手は徹底的にローカル開催に専念しており、その甲斐あってか有力馬の騎乗機会が増えているように感じます。そのローカル参戦への徹底ぶりは今年の東京開催に参戦してないほどです。頼れる中堅騎手がいつも第3場にいるとなれば、安心してオファーを出せるという背景があるように感じます」(競馬記者)
今年の吉田隼騎手はローカルで528鞍騎乗しているのに対して、主要4場はわずか74鞍。昨年の同時期がローカル374鞍、主要4場129鞍だったことを考えれば、今年はよりローカルに専念しており、さらに乗鞍も増えていることがわかる。まさに作戦勝ちと言えるだろう。
夏は北海道に滞在していた吉田隼騎手だが、秋は新潟にフル参戦。落馬によって騎乗できない日があったにもかかわらず、秋の開催リーディングを獲得した。これが藤田騎手の勝ち鞍が減った要因の1つに考えられる。
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