JRA吉田隼人「ちょっと出来過ぎ」阪神JF(G1)ソダシ無傷の4連勝にまさかの「障害」。絶好調の鞍上「1年7か月ぶり」が最大の課題か
13日、阪神競馬場で阪神JF(G1)が開催される。2歳女王の座を狙う18頭の若駒が集結した。
その中でもひと際注目を集めるのが白毛馬ソダシ(牝2歳、栗東・須貝尚介厩舎)だろう。無傷の3連勝で札幌2歳S(G3)、アルテミスS(G3)を制したソダシ。白毛馬としてはJRA史上初の芝重賞制覇を成し遂げた。
アルテミスSは2番手からレースを進め、直線で先頭に立つとそのまま押し切る横綱相撲。2着との着差は1馬身3/4だが、見た目以上に強い勝ちっぷりだった。
レース後、須貝調教師は「力があるのは分かっていたから、騎手には『素直に乗ってこい』とだけ言った」とコメント。馬の能力を高く評価していることが伝わってくる。また、吉田隼人騎手は「しっかり結果を出せているので良かったです。このまま負けずにいってほしいです」と今後の更なる飛躍を誓った。
今年、全国リーディング7位につける大活躍の吉田隼騎手。すでにキャリアハイの81勝に並んでおり、記録更新は目前に迫っている。重賞5勝は2016年に記録した3勝を上回る自己最高記録だ。
また、7月の函館記念(G3)を15番人気アドマイヤジャスタで制してから、11月まで毎月重賞を勝っている。先月の京阪杯(G3)をフィアーノロマーノで制した際、インタビューでそのことについて触れられると、「ちょっと出来過ぎですけど、また勝てるように頑張りたいと思います」とはにかんだ。
鞍上が絶好調なことはソダシにとってプラス材料に思われるが、吉田隼騎手が思わぬ“落とし穴”となるかもしれない。
実は、阪神JFは吉田隼騎手にとって、今年の初G1となる。なんとG1の騎乗は昨年のNHKマイルCのハッピーアワー以来、1年7か月ぶりだ。
「吉田隼騎手はローカル開催を中心に勝ち星を重ねています。G1開催日も裏開催にいることがほとんどでした。その恩恵でリーディング7位と結果を残しているのは作戦勝ちと言えるでしょう。
ただ、G1の騎乗が久々というのは気になりますね。上位人気が確実なソダシにマークが集中することになると思うので、ジョッキー間での駆け引きが勝負を大きく左右しそうです。G1はトップジョッキーが集結するので、これまでの重賞みたいにうまくいかない恐れもあります」(競馬記者)
吉田隼騎手のG1勝利は15年の有馬記念(G1)をゴールドアクターで制して以来、約5年間遠ざかっている。また、G1で最後に馬券に絡んだのも3年前のNHKマイルC。G1という舞台に対応できるかが鍵となりそうだ。
また、ローカル開催を中心に騎乗していたため、今年の騎乗回数が698回に対して、阪神での騎乗は61回。栗東を拠点としていることを考えれば、かなり少ないと言えるだろう。これも歓迎材料ではなさそうだ。
今年絶好調の吉田隼騎手は久々のG1でも力を発揮することができるのか注目が集まる。
PICK UP
Ranking
11:30更新- オーギュストロダン回避で「逆輸入対決」は実現せず…武豊、坂井瑠星に注目集まる凱旋門賞
- スピルバーグ、ラブリーデイが最後の勝利…天皇賞・秋の王道ステップに変化
- 「助手席に誰も乗っていない」「同乗者は制止不可能だった」謎多きJRAの説明…憶測飛び交う角田大河の函館コース侵入
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「体重超過」大江原比呂が1日でダイエット成功!岩田望来や西村淳也も悩んだ過酷な体重管理
- 【シリウスS(G3)展望】フェブラリーS(G1)1番人気の大器オメガギネス登場!
- サイレンススズカ級は不在!混戦模様の毎日王冠はローシャムパークでもシックスペンスでもない“まさかの激走穴馬”急浮上!
- 【凱旋門賞(G1)展望】地元ソシエ&ルックドゥヴェガ有力も、日本のシンエンペラーに大きなチャンス
- 横山典弘ピューロマジック「9秒9」超えた稀代の韋駄天? 超速レコード持ち主はデュランダルに大楽勝
- JRA・G1「トレンド継続」で武豊らにチャンス到来!? 秋華賞(G1)有力馬に騎乗する今年G1未勝利ジョッキーは?