
JRA有馬記念【展開予想】武豊ワールドプレミアの昨年3着とは異なる事情……逃げるのはバビット? クロノジェネシス、フィエールマン「先」に動きそうなのは
24日、有馬記念(G1)の枠順抽選会が東京都内で行われ、出走16頭の枠番が決まった。
上位人気が予想されるフィエールマンが外目の13番に入るなど、波乱の匂いが立ち込めてきた今年のグランプリだが、そうなってくると次に気になるのは「レース展開」だろう。
まず注目のハナ争いだが、バビットが1枠1番の絶好枠を引いたことで、ペースの主導権はこの馬が握ることが濃厚になってきた。
一方、ジャパンC(G1)で大逃げしたキセキも3枠6番と決して悪い枠ではない。だが、本馬は元々ゲートに不安があり、ジャパンCは引っ掛かっての不本意な大逃げだった。バビットがしっかりハナを主張するようなら、あっさり譲ってもおかしくない。
番手には内からクレッシェンドラヴ、オーソリティ、オセアグレイト辺りが続きそうだ。
大阪杯(G1)を3番手から押し切るなどラッキーライラックも先行力のある馬だが、初体験の2500mにはやや不安がある。鞍上が初コンビの福永祐一騎手ということもあって、G1・4勝目を挙げた前走のエリザベス女王杯(G1)のように中団、もしくはやや後方からの競馬になるのではないだろうか。逆にエリザベス女王杯で3着だったラヴズオンリーユーは、スタートさえ決まれば先頭集団を見るような位置には付けたいところだ。同じような位置にカレンブーケドールもいそうだ。
注目は、1枠2番の絶好枠を引いたブラストワンピース。できることなら、枠を活かして一昨年の有馬記念や今年のAJCC(G2)で見せたような積極策を試みたい。初コンビの若手・横山武史騎手の判断次第では復活を見られるかもしれない。
中団はワールドプレミア、ラッキーライラック、クロノジェネシス、フィエールマンら有力馬の睨み合いになりそうだ。
昨年、後方から3着に滑り込んだワールドプレミアだが、武豊騎手のペース読みがハマってのこと。今年は昨年ほど速くならないことが濃厚なだけに、前走のジャパンCと同じような中団やや後方の位置取りになりそうだ。
クロノジェネシスは自在性のある馬だが、道中は中団だろう。ただ、春の宝塚記念(G1)で見せたようなまくりを仕掛ける可能性は十分。北村友一騎手は中団でも、いつでも動ける外目に付けたいところだ。
距離に不安がないフィエールマンは前目に付けたいところだが、7枠13番とやや外目のスタートとなったため、C.ルメール騎手も無理はしないだろう。クロノジェネシスを常に射程圏に入れて道中を運ぶためにも、外枠の利を上手く活かしたい。
ペルシアンナイトはマイルでも先行できるスピードの持ち主だが、さすがに2500mは心配だ。大野拓弥騎手も無理はしないだろう。ユーキャンスマイルは大外の8枠16番ということもあって、殿はこの馬になる可能性が高い。早めに進出してスタミナを活かす流れに持ち込みたいところだ。
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