
ホープフルS(G1)逸走ランドオブリバティに「500万円」の大勝負!? 阪神JF(G1)「2800万円」とは対照的な残酷な結末
26日に行われた2歳王者決定戦・ホープフルS(G1)は1番人気ダノンザキッドが優勝した。サートゥルナーリア、コントレイルと2年連続でクラシックホースを輩出しているレースだけに、ダノンザキッドがクラシック候補筆頭に躍り出たと言えるだろう。
その一方、2番人気のランドオブリバティ(牡2歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)は競走中止という衝撃の幕切れとなった。
ハナを切ったランドオブリバティは、4コーナーまで抜群の手応えで先頭を走る。だが、最後の直線に向く際、外に大きく逸走。外ラチにぶつかり、三浦皇成騎手は落馬して競走中止となった。
これには鹿戸調教師も「話にならない」と厳しいコメント。期待されていた分だけ、ショックは大きかったに違いない。
上位人気馬がまさかのアクシデントに見舞われたことで、ため息をついたファンも多かっただろう。ただ、その中でオーナー、生産者、陣営、三浦騎手と同じぐらいショックを受けた人物がいるかもしれない。
前日発売のオッズに違和感を覚えたファンも多いのではないだろうか。一時、ランドオブリバティが1.4倍の1番人気で、ダノンザキッドは4.9倍の2番人気だった。
最終的にはダノンザキッドが2.1倍の1番人気、ランドオブリバティが3.5倍の2番人気に落ち着いたが、前日発売の時点ではランドオブリバティが1番人気だったのだ。
これには前日発売で「約500万円」の大口購入があったことが影響している。これによりランドオブリバティのオッズは2.9倍から1.4倍に急上昇し、レース当日の朝9時過ぎまで1番人気をキープしていた。
大口購入といえば、今年の阪神JF(G1)が記憶に新しいところである。
レース当日の昼頃、ソダシの単勝、複勝にそれぞれ約1400万円の投票があった。これにより、単勝オッズが2.9倍から2.5倍へ、複勝の下限オッズが1.3倍から1.1倍へと変動した。
レース結果はソダシが優勝。もし、この投票が1人の人物によるものだとすれば、単勝3.2倍、複勝1.5倍をそれぞれ的中したこととなり、合計で約6580万円の払い戻しを受け取った計算になる。実に羨ましい話だ。
それとは対照的に、ランドオブリバティの単勝に賭けた人物は悲劇そのもの。逸走していく本命馬をどのような気持ちで見ていたのだろうか……。
改めて、競馬は身の丈に合った金額で楽しむのがいいと感じされた出来事だ。
PICK UP
Ranking
17:30更新横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を