JRA武豊「2月」サウジ遠征プラン浮上!? マテラスカイ2年連続参戦で、気になる「あの馬」の鞍上問題
10日、昨年のJBCスプリント(G1)を2着したマテラスカイ(牡7歳、栗東・森秀行厩舎)が2月20日にサウジアラビア・キングアブドゥルアジーズ競馬場で行われる、リヤドダートスプリントへ遠征することがわかった。
昨年も同レース(旧名:サウジアC)に出走したマテラスカイは、勝ったニューヨークセントラルからクビ差の2着とあと一歩の内容だった。今年はそのリベンジへ向かう。
また森厩舎からは、ダートで2連勝中のフランスゴデイナ(牡3歳)もサウジダービーへ遠征。昨年はフルフラットが初代王者に輝いており、日本勢連覇を狙うことになりそうだ。
その上で気になるのは、やはり2頭の「鞍上」だろう。
「現時点では鞍上未定とのことですが、最有力はマテラスカイの主戦で、昨年もサウジアラビアに参戦した武豊騎手でしょうね。昨年は惜しいレースでしたし、帰国後もクラスターC(G3)を勝つなど、マテラスカイの状態は高いレベルで安定。今年も当然、大きなチャンスだと思います。
また、チャンスという意味では、サウジダービーに出走するフランスゴデイナの方がさらに大きいかもしれません。昨年、武豊騎手とのコンビでこのレースを勝ったフルフラットは、遠征直前の戦績が1勝クラスの2着でした。
その点、フランスゴデイナはデビュー戦こそ出遅れて4着でしたが、その後は未勝利戦を4馬身、1勝クラスを5馬身差で圧勝と、勢いは明らかにフルフラット以上です。こちらの主戦は福永祐一騎手ですが、もし武豊騎手が遠征するなら、陣営は同騎手に依頼すると思います。武豊騎手としても、ぜひ連覇を狙いたいところでしょうね」(競馬記者)
だが、最大の問題はやはり新型コロナウイルスだろう。昨秋、凱旋門賞(G1)に騎乗するためフランスへ遠征した武豊騎手は、帰国後に2週間の自主隔離を強いられた。幸いフランスでの隔離は免除となったが、現在の日本の状況は当時よりも明らかに悪化している。受け入れ側のサウジアラビアの判断によって、両馬の騎手が誰になるのかは大きく変わりそうだ。
また、仮に武豊騎手がサウジアラビアへ遠征した場合、大きな影響を受けそうなのが、フェブラリーS(G1)の有力候補に挙がっているインティだ。
「今年のフェブラリーSはサウジ開催の翌日にあたる2月21日に開催されるので、新型コロナウイルス如何に関わらず、サウジアラビアに遠征した騎手が参戦することは不可能です。
昨年のチャンピオンズC(G1)で3着と復調気味のインティにとっては、手が合う主戦の武豊騎手が乗れないとなると陣営は頭が痛いでしょうね。これまで川田将雅騎手や戸崎圭太騎手といった一流の騎手でも結果を出すことができないほど、乗り難しい面がある馬だけに、武豊騎手が騎乗できなければ大きなマイナスになりそうです」(同)
現在、24日の東海S(G2)からの始動が予定されているインティ。鞍上は主戦の武豊騎手が濃厚だが、サウジ遠征組の動向によっては早めの新コンビ結成の可能性があるかもしれない。
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