JRA福永祐一もたらす「幸運」がカギ!? 日経新春杯(G2)池江泰寿厩舎リーディング獲得に勢いつけたオルフェーヴル活躍年の「G1・名脇役」
リーディング返り咲きへ――。
17日、中京競馬場で行われる日経新春杯(G2)に、クラージュゲリエ(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)が出走を予定している。
同馬を管理する池江泰調教師は、2008年、2012年、2017年とリーディングトレーナーに輝いた名トレーナー。父はJRA元調教師の池江泰郎で、2005年に中央競馬史上6頭目のクラシック三冠を達成したディープインパクトを始め、メジロマックイーン、ステイゴールドを育て上げた名伯楽である。
池江調教師自身もオルフェーヴルを始め、ドリームジャーニーやラブリーデイなど、数々のG1馬を育成。しかし、近3年は8位、6位、8位とリーディングに手が届かないでいる。
リーディングに輝いた年は、51勝、57勝、63勝と多くの勝ち星を積み上げたが、昨年は年間で38勝。復権を懸け年明けの両金杯に管理馬を送り出したが、中山金杯(G3)のマウントゴールドは9着に惨敗し、1番人気のシュリを含め3頭を出走させた京都金杯(G3)でも、スマートオーディンが9着、サトノアーサーが12着に敗れ、納屋橋S(3勝クラス)、リゲルS(L)を連勝して挑んだシュリも1着馬と0.3秒差の5着に惜敗している。
今年は年明けから7頭を出走させたが、未だに勝利はなし。トップ返り咲きへ険しいスタートとなった。
しかし、そんな池江調教師に幸運をもたらしそうなのが、クラージュゲリエに騎乗予定の福永祐一騎手である。
昨年はコントレイルで3歳牡馬三冠を達成すると、自身の年間最高勝利数を更新。今年も年明けからすでに6勝を挙げ、現在リーディング2位と絶好調だ。
日経新春杯は、過去にクラージュゲリエの近親トゥザグローリーで勝利を飾ったレース。オーナーがキャロットファーム、管理したのも池江調教師でクラージュゲリエとの共通点は多い。
トゥザグローリーの2代母、クラージュゲリエの3代母がともにフェアリードールで、父も同じキングカメハメハ。トゥザグローリーが生涯で重賞5勝、有馬記念(G1)で2年連続3着になるなど池江厩舎に大きく貢献した馬だけに、クラージュゲリエに対する師の期待も大きいはずだ。
トゥザグローリーが日経新春杯を勝利した2012年は、オルフェーヴルが宝塚記念(G1)、フォワ賞(G2)を勝利すると、凱旋門賞(G1)でも2着に健闘。ジャパンC(G1)でジェンティルドンナに敗れたものの、池江調教師自身はリーディングトレーナーに輝いている。
2012年の日経新春杯で、厩舎に勢いをつけたトゥザグローリーと福永騎手。今年はクラージュゲリエとのコンビで池江調教師に幸運を呼び込むかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!