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JRA日経新春杯(G2)ヴェロックス「木曜追い」で好走必至!? 2年前の「恩返し」へ、今年「未勝利」川田将雅を救えるか

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JRA日経新春杯(G2)ヴェロックス「木曜追い」で好走必至!? 2年前の「恩返し」へ、今年「未勝利」川田将雅を救えるかの画像1

 17日、中京競馬場で開催される日経新春杯(G2)に復活を懸けてあの馬が登場する。

 3歳時にクラシック3冠すべてで3着以内という実績を誇るヴェロックス(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)。G1レースで好勝負を演じてきた実力の持ち主だが、いまだ重賞勝利には手が届いていない。

 10か月ぶりの実戦となった前走の中日新聞杯(G3)は、1番人気に支持されたが、結果は3着。レース後に鞍上の川田将雅騎手は「これでまた変わってくれたら」と次走に懸ける想いを口にしていた。

 その想いを実現すべく、日経新春杯に中4週で臨む。中間は在厩調整でコースと坂路を併用し、しっかり乗り込まれてきた。

 最終追い切りは、14日(木)に栗東CWで3頭併せ馬を敢行。最後方から追いかける形で、直線は内に進路を取ると、鋭く脚を伸ばして最先着を果たした。

 管理する中内田調教師は、前日時点で「明日(木曜の最終追い切り)は整える程度で終えたい」と語っていたが、抜群の動きを披露し、まさに良化一途の状態でレースに臨めそうだ。

 通常、最終追い切りは水曜日が多いが、今回は木曜日に追い切られたヴェロックス。しかしこれがいい方向に転ぶ可能性が高いという。

「先週が3日間開催だったため、トレセンは火曜日が全休。そのため、今週は木曜追いの馬が多く、ヴェロックスもその1頭でした。中2日という間隔でレースに臨むことになりますが、これはヴェロックスに味方するかもしれませんよ」(競馬誌ライター)

【ヴェロックスの最終追い切りからレースまでの間隔、3歳秋以降】
・神戸新聞杯(中2日)→2着
・菊花賞(中2日)→3着
・有馬記念(中3日)→8着
・小倉大賞典(中3日)→9着
・中日新聞杯(中2日)→3着
・日経新春杯(中2日)→?着
 
 3歳秋初戦の神戸新聞杯(G2)以降、勝ち鞍はないが最終追い切りから中2日でレースを迎えたときは、2、3、3着とすべて好走している。一方、中3日で臨んだ有馬記念(G1)と2走前の小倉大賞典(G2)は掲示板にも載れず惨敗を喫した。

 前走の中日新聞杯は、土曜開催だったため、水曜の最終追いから中2日でレースに臨んだ。人気こそ裏切ったが、復活を予感させる好内容だった。

 ちなみに、重賞未勝利のヴェロックスだが、3歳時にはリステッド競走を2勝している。この2戦は、いずれも最終追い切りからレースまでの間隔が中1日だった。川田騎手と初コンビを組んで快勝した若駒S、そしてワールドプレミアに0秒5差つけて快勝した若葉Sは、どちらも木曜追いの土曜日開催。ヴェロックスにとって最終追い切りからレースまでの間隔は短い方がいいのは間違いないだろう。

 また、2年前の若駒Sを思い起こすと、2戦続けて惜敗を喫していたヴェロックスにとってはまさに試金石の一戦だった。初騎乗の川田騎手が若駒Sで5か月ぶりの勝利に導くと、続く若葉Sも勝って、その後のクラシック3冠の好走につなげた。

 その後もコンビを組み続けている川田騎手とヴェロックス。今回はヴェロックスの方が、今年未勝利と不振にあえぐ川田騎手を救う番だ。

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