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JRA 岡部幸雄「地の果てまで走りそう」武豊「こっちは天まで昇りますよ」の応酬! 大阪杯(G1)時代と媒体を超えたトウカイテイオーとメジロマックイーンが「ウマ娘」として復活

JRA 岡部幸雄「地の果てまで走りそう」武豊「こっちは天まで昇りますよ」の応酬! 時代と媒体を超えたトウカイテイオーとメジロマックイーンが「ウマ娘」として復活の画像1
公式HPより

 30日、もはや社会現象と言っても過言ではないほどのブームを巻き起こしているスマホゲーム『ウマ娘プリティーダービー』(Cygames)のアップデートが行われ、既存キャラであったトウカイテイオーとメジロマックイーンが衣装と性能に変更を加え、それぞれが[ビヨンド・ザ・ホライズン]、[エンド・オブ・スカイ]の冠を持つ育成ウマ娘として新たに実装された。

 現実の競馬史に燦然と輝く彼らの蹄跡はどちらも凄まじいものであるが、勝者として双方が名前を刻んでいる重賞レースは「大阪杯(G2・当時)」のみ。時代の強者が走る事によってレースの格が評価されるのであれば、大阪杯のG1昇格に彼らも一役買ったであろうことは想像に難くないのではないか。

 それでは先ずトウカイテイオーを紹介する。

 父である「皇帝」シンボリルドルフの初年度産駒として、父同様無敗で1991年の皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)の2冠を制し、3冠確実と言われたその走りはまさに「帝王」と呼ぶに相応しく、単枠指定の大外枠などハンデにすらならなかった。

 ところが日本ダービーのレース直後に骨折が判明。3冠の夢は露と消え、復帰戦となったのが92年の大阪杯だった。約10カ月の休養を挟んでもなお単勝1.3倍の圧倒的支持を集めたトウカイテイオーは道中3番手を進み、勝負どころで杉本清アナの歴史に残る名(迷?)実況「前の2頭はもうどうでもいい」が生まれる。軽く仕掛けられただけでトウカイテイオーは馬なりのまま後続に影も踏ませず楽勝。レース後、彼は「地の果てまで駆ける馬」と称された。 

 そしてメジロマックイーン。

 92年、当時7戦無敗の一つ下の後輩トウカイテイオーを5着に退け頂上決戦を制し、史上初となる天皇賞・春(G1)連覇、そして祖父メジロアサマ、父メジロティターンに続く父子3代天皇賞制覇という文字通り[未踏の地(空の果て)]へと辿り着いた彼もまた、骨折に襲われる。

 約11カ月の休養を余儀なくされ、復帰戦として選ばれたのが93年産経大阪杯。ナイスネイチャと並んで単勝オッズは2.4倍と、前年のトウカイテイオーほどの支持は集めなかったが能力に陰りは無かった。少し白さを増した馬体は残り600mで逃げ馬を捕らえると、あっという間に独走態勢に入り、ノーステッキで5馬身差の圧勝。2:03.3のコースレコードで「名優の復活」は成された。

 平成初期を彩ったトウカイテイオーとメジロマックイーンという稀代の名馬は時代を超え、媒体を変え、我々ファンの前に鮮やかに復活した。

 ちなみにトウカイテイオーの[ビヨンド・ザ・ホライズン]は、追切に跨った岡部幸雄騎手が「地の果てまでも走れそう」と評したことに対して、メジロマックイーン[エンド・オブ・スカイ]は武豊騎手が「あっちが地の果てなら、こっちは天まで昇りますよ」と応酬したエピソードが元ネタかと思われる。

 今週はG1昇格後5回目となる大阪杯。予想の合間に当時のレースを視聴してみるのも良いかも知れない。

 時空を超えて語り継がれる彼らの強さは見る者すべてを魅了することだろう。

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