
JRA「ダービー惜敗」横山武史シュネルマイスターと再コンビ! 安田記念(G1)リアルインパクト以来の3歳馬Vに立ちはだかる絶望的な数字
6日、東京競馬場では春のマイル王決定戦、安田記念(G1)が行われる。3歳馬として、リアルインパクト以来、10年ぶりの優勝を狙うのがシュネルマイスター(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)だ。
昨年9月に札幌1500mでデビューしたドイツ生まれのシュネルマイスター。横山武史騎手を背に1番人気に見事応え、デビュー勝ちを飾った。その後は、C.ルメール騎手に乗り替わって、ひいらぎ賞(1勝クラス)を3馬身差で圧勝。続く弥生賞(G2)では2000mの距離不安を払拭、タイトルホルダーの2着に好走した。そして2番人気に支持された前走のNHKマイルC(G1)では、先に抜け出したソングラインをゴール寸前で差し切り、キャリア4戦目で3歳マイル王に輝いた。
その後はノーザンファーム天栄に放牧に出されていたが急遽、中3週での安田記念参戦が決定。ところが、鞍上は「調整中」のまま時間だけが過ぎ、最終追い切り日の2日になってようやく横山武騎手との再コンビ結成が発表された。
「過去3戦でシュネルマイスターに騎乗したルメール騎手はグランアレグリアに騎乗するため、誰が騎乗するかに注目が集まっていました。ファンの間でも様々な騎手の名前が挙がっていましたが、横山武騎手とのコンビ復活にはファンから歓迎の声が多かったですね。
横山武騎手といえば、先週の日本ダービー(G1)でエフフォーリアに騎乗し、ハナ差2着という悔しい敗戦を喫したばかり。なんとか先週の悔しさを晴らしたいところでしょう」(競馬誌ライター)
昨年は関東リーディングジョッキーに輝き、今年は皐月賞(G1)を含めてすでに重賞を4勝。ダービーでもプレッシャーを感じさせない堂々の手綱さばきを見せ、すでに若手騎手の中では頭一つ抜けた存在に上り詰めた横山武騎手。最終追い切りでもいいコンタクトを取っているように映った。ところが、ルメール騎手からの乗り替わりは大きなマイナス要因になり得るという。
「シュネルマイスターを管理する手塚貴久調教師はこれまでG1を8勝していますが、その全てを外国人騎手で遂げています。調べてみたところ、日本人騎手で臨んだ平地G1は、56戦0勝というデータが残っています」(同)
【手塚貴久厩舎の騎手別平地G1通算成績】
外国人 8-2-4-5/19(42.1%/52.6%/73.7%)
日本人 0-3-3-50/56(0.0%/5.4%/10.7%)
※カッコ内は左から勝率、連対率、複勝率
ご覧の通り、外国人騎手が騎乗時は19戦8勝で、勝率は42.1%、複勝率も70%超という好成績が残っている。一方、日本人騎手は複勝率も10%強という厳しい数字が並ぶ。コロナ禍で辣腕の外国人騎手が来日できないことが、シュネルマイスターにはマイナスに働いてしまうのだろうか。
果たして横山武騎手とシュネルマイスターは、「56戦0勝」という絶望的なデータを覆すことはできるだろうか。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。
PICK UP
Ranking
5:30更新女性ジョッキーの先駆者・藤田菜七子「成績不振」の裏には取り巻く環境が変わった事も原因か
武豊「ドバイWCより厚い壁」で意地の日本馬最先着! コンビ継続で再度の海外挑戦はあるか
兄はドバイで「1番人気」に推された大器! 2023年「新種牡馬」の妹が7馬身差圧勝デビュー
- JRAイチの「嫌われ者」調教師の独裁っぷりがヤバすぎる……トレセンで評判最悪、新所属騎手も「渋々」?
- JRA「放送事故」に藤田菜七子騎手も呆れ……!? フジテレビ『みんなのKEIBA』司会・佐野瑞樹アナ「集中力0」の絶望
- 「低迷」オルフェーヴルがダートで復活!? マルシュロレーヌの米ブリーダーズC制覇に続き、ウシュバテソーロのドバイワールドC(G1)で再び脚光
- JRA木幡育也「クビ引退」まっしぐら……処分決定も「甘すぎ」「プロじゃない」&親まで槍玉に
- 元日本レコード保持者が歴代2位「超遅」で高松宮記念V!「カナロア×バクシンオー」究極スプリンターが7歳で遂げた進化
- 【大阪杯(G1)展望】二冠牝馬スターズオンアース登場! 名脇役ヒシイグアス&ヴェルトライゼンデ悲願のG1制覇へ
- JRA「またも」落馬事故で横山武史が病院搬送……藤田菜七子、戸崎圭太、三浦皇成ら関東スター騎手の相次ぐ“悲劇”にファンも心配
関連記事
JRAグランアレグリアより「代打職人」が怖い!? 安田記念(G1)川田将雅ダノンキングリーとコンビ結成も……、最強女王アーモンドアイを負かした手腕に戦々恐々
JRA連覇狙うグランアレグリアに「不安説」が浮上!? 藤沢和雄調教師ラスト安田記念(G1)「不可解采配」から3年、C.ルメールへの“貸し” を返してもらえるか
安田記念(G1)昨年「単勝1.3倍」アーモンドアイは「何故」敗れたのか。大本命確実グランアレグリアに潜む「大いなる死角」とは
JRA【安田記念(G1)展望】大本命グランアレグリアに2つの「懸念」あり。サリオス「絶好舞台」で逆転に虎視眈々! ★上位人気馬予想オッズ付き★
「激甘処分」岩田康誠ケイデンスコール再コンビに賛否の声!? 安田記念(G1)参戦にやったもん勝ちの現状、不正受給疑惑もフェードアウト目論むJRAのぬるま湯体質