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JRA 武豊「原因不明の大敗」から1年越しの逆襲へ!? 「いいものを持っています」ビリーヴの孫グランアプロウソが快勝デビュー!

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 20日、札幌競馬場で行われた2歳新馬戦は、武豊騎乗の3番人気グランアプロウソ(牡2歳、栗東・松永幹夫厩舎)が勝利。米国の新種牡馬ガンランナーにとっては、JRA初出走初勝利となった。

「いいスピード。気性もおっとりしているので、(勝負どころまで)持ったままでいけた。いいものを持っています」

 大外の不利を難なく跳ね返した。16頭立ての芝1200mのレースで、大外枠からの発走だったグランアプロウソだが、武豊騎手がスタートを決めてすんなりと好位へ。4コーナーで逃げ馬を射程圏に捉えると、最後の直線では早め先頭から押し切った。

「スタートは五分でしたが、二の脚が速いですね。母フィドゥーシアは1200m以下で7勝、祖母のビリーヴは春秋スプリント王と、やはりいいスピードを受け継いでいそうです。2着馬とは1馬身差ですが、大外からのスタートでしたし、最後の直線は楽な手応え。着差以上に強い内容だったと思います。

血統的なスプリンターとしての期待も当然高いですが、武豊騎手が『気性がおっとりしている』と話していた通り、今日のように落ち着いて走ることができればマイルくらいまではこなせそうにも見えました。先々が楽しみです」(競馬記者)

 気になる次走については、状態が問題なければ来月17日の函館2歳S(G3)になるという。

 この日の内容であれば、グランアプロウソが上位人気に推されるのはほぼ確実。1997年のアグネスワールド以来の函館2歳S制覇を目指す武豊騎手にとっても、楽しみな一戦になりそうだ。

「昨年、この日とまったく同じ6月20日に武豊騎手はモンファボリという馬で函館1200mの新馬戦を快勝。5馬身差の圧勝だったこともあって、続く函館2歳Sでは単勝1.5倍の大本命に推されました。しかし、結果は本来の伸びを欠いての13着……。武豊騎手にとっては、去年のリベンジを果たしたいところでしょうね」(別の記者)

 昨年の函館2歳Sで1番人気に推されたモンファボリだったが、2番手からレースを進めたものの、最後の直線でまったく伸びずに13着。レース後、原因不明の大敗劇に武豊騎手も「よくわからない」と首をひねる他なかったという。

「そんなモンファボリですが、実はグランアプロウソがデビュー戦を飾った函館5Rの約1時間後に行われた函館7R(3歳以上1勝クラス)を吉田隼人騎手で快勝。春は苦戦していましたが、やはり洋芝は走りますね。

ちょうどぴったり1年ぶりの勝利となりましたが、武豊騎手が騎乗していた2着テーオーメアリーを負かしての勝利だけに、どこか因縁めいたものを感じました(笑)」(同)

 武豊騎手にとっては「昨日の敵は今日の友」ならぬ、昨日の友は今日の敵ということか。競馬ではよくある話だが、グランアプロウソもモンファボリも高い洋芝適性とスプリント適性を併せ持っているだけに、どこかで対決するシーンがあるかもしれない。(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

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